感傷ベクトル、Lyu:Lyuとの対バンを観た!

感傷ベクトル、Lyu:Lyuとの対バンを観た!

感傷ベクトル企画「深海と空と“星”の駅 vol.3」ということで、Lyu:Lyuを招いたツーマン。割と近しいアーティスト同士なんじゃないかと思っていたが、田口囁一によればコヤマヒデカズ(Lyu:Lyu)に対しては、当初、嫉妬と同族嫌悪で距離を置いていたらしい。

次第に理解を重ね、こうしてツーマンの機会に至ったのだから、リスナーとしても感慨深い。昨年末に制作期間突入を発表したLyu:Lyuは、演奏への没入ぶりが凄まじく、気迫をビシビシと感じさせるステージで応えてみせた。

そして、情景喚起力の高い楽曲を畳み掛ける感傷ベクトル。今夜は、春川三咲(B)のラストライヴでもあった。プロジェクトの脚本・音源制作には引き続き携わるし、バンドのライヴ活動が停滞するわけでもないのだが、

「すっげえ面白いことをやるんですよね」(田口)
「ちょっと冒険してきますよ。また会えるといいね」(春川)

と笑顔で言葉を交わし、後半はより力強く艶かしいベースラインで、田口の憂いと毒気を帯びた歌を支えていた。機材トラブルを調整する間、我が身を顧みない下ネタMCで笑いを誘ったのも見事。今後の活躍を楽しみにしたい。

ソールドアウトの新代田FEVERでは、思っていたよりも幅広い世代のオーディエンスが詰めかけていて驚かされた。両バンドのコラボCDが販売されるということで楽しみにしていたのだが、終演後に物販を覗いたら既に売り切れ。しまった。(小池宏和)
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