【速報】吉澤嘉代子、国際フォーラムに魔法をかけた夜。「絶景ツアー」ファイナルを観た
2016.04.30 22:25
「今日はみんな、東京絶景をありがとう!」…そんな言葉で感激を露わにする吉澤嘉代子に、3階席まで埋まった客席が熱く沸き返っていた。
2月にリリースしたアルバム『東京絶景』を携えての吉澤嘉代子の全国ツアー「絶景ツアー“夢をみているのよ”」ファイナル=東京国際フォーラム ホールC公演。多彩な主人公が登場する彼女の歌世界を、「上京した少女が夢と挫折に翻弄されながらも前を向いて生きる姿」という物語に沿ったミュージカル的なステージングへと再構成することで、「日常という名の絶景」をポップの魔法へと編み上げた『東京絶景』の色彩感に伸びやかな広がりを与えてみせた。
横山裕章(Key)、弓木英梨乃(G)、伊賀航(B)、伊藤大地(Dr)という名手たちが繰り広げる、歌謡/ブルース/ジャズ/ファンク/時々メタルといった幅広いサウンドを、聴き手の心を重力から解き放つような彼女の歌声がさらに歓喜の異次元へと導いていく。時に愛犬ウィンディとの対話(?)なども交えながら、ほぼMCなしで本編を歌い演じきった彼女が、“東京絶景”前に万感の想いとともに告げた「国際フォーラムでこの歌を歌うのを、本当に楽しみにしてました」の言葉に、思わずグッときた。
なんと夏には次なる新作アルバムをリリースすることを発表していた彼女。マジカルな進化はまだまだ止まらない!(高橋智樹)