ボブ・ディランを今、表紙にした理由――。ロッキング・オン6月号、好評発売中!

ボブ・ディランを今、表紙にした理由――。ロッキング・オン6月号、好評発売中! - 『rockin'on』2018年6月号より『rockin'on』2018年6月号より
ボブ・ディランを今、表紙にした理由――。ロッキング・オン6月号、好評発売中! - Photo by Mark SeligerPhoto by Mark Seliger

『rockin'on』の表紙を飾ったボブ・ディラン特集、もう読みましたか?

ソングライティングの神秘に迫る決定版3万字インタビューに加え、
世代の異なるライター3人によるディラン深掘り鼎談、そしてディランのキャリアを解き明かすロングコラムを掲載し、ボブ・ディランという不可侵の謎に迫っている。

「我々が生きる同じ時代にこれほどのアーティストが存在することの素晴らしさを再発見」するために、
まだの方はぜひ読んで欲しい。
このタイミングでロッキング・オンが巻頭巻頭特集にしたのか?の理由がわかる冒頭リード文を、下記にご紹介します↓。

そして、本誌を読んで新たにディランに出会った方、フジ来日前に予習したい方はこちら!
ボブ・ディランを今、表紙にした理由――。ロッキング・オン6月号、好評発売中!
ノーベル賞受賞後にリリースされた、50年のキャリアから代表曲35曲を厳選した究極の2枚組『ザ・ヴェリー・ベスト・オブ・ボブ・ディラン』。特設ページがとても読み応えがある。http://www.110107.com/s/oto/page/dylan_best?ima=3608

著名人が語る「あなたにとってボブ・ディランとは?」というコメント(ヒロトの「暴走各駅停車!」とフレーズが最高)から、
中川五郎氏の「この一行とこの一言」など、とても凝っています。
リリース時にも楽しませてもらったけど、さすがディランにまつわるテキストだけに何度読んでも新しい発見があって味わい深い。(井上貴子)



ボブ・ディランがフジロックに降臨する! 
これまでに8度も来日ツアーを行ってはいるが、ディランを知らない人々も多いフジのフェス空間で
どんなパフォーマンスを見せつけてくれるのか、期待は高まるばかりだ。

今回掲載するテキストは、米国の音楽ジャーナリスト、ポール・ゾロによるインタヴュー集 『インスピレーション』(2000年刊)の一篇で、現在は絶版となっている。
ディラン自らソングライティングの秘密を語り尽くした決定的な超ロング・インタヴューであり、
昔からのファンにもノーベル賞でディランを知った若い世代にも彼の音楽の真実を実感してもらえるに違いない。

今年4月、ディランは同性愛カップルのためのウェディング・ソングを集めたEP『ユニヴァーサル・ラヴ』に参加し、
彼独自の解釈でスタンダード・ナンバーを歌い上げた新音源を提供した。

そんな優しさを見せる一方で、”ラヴ・シック”という曲では沈鬱なサウンドに乗せて「愛なんて反吐が出る」と凄んでいる。

しかし、そこに矛盾を感じる者はいない。
半世紀を超える歳月を通して常に人々の期待を裏切るような変貌を遂げてきたディランだが、
その表現の基軸は1ミリもブレていないから、アウトプットされる音楽の表層がどんなに変化しても有無を言わさぬ説得力がある。

その核心にあるものを、彼自身は「他にはない勇敢さ」だと語っている。
だからこそ、一度聴いたら忘れられないあのしわがれ声を自在に使いこなして、卓越した言葉の結晶(まさにノーベル文学賞のグレード)を無造作な節回しで歌ってしまったりもできるし、同じ曲でもライヴするたびにまったく違う歌い方でパフォーマンスすることもできるのだろう。

声と詩と唱法が奔放なスタイルで渾然一体となったディランの音楽は、
アメリカン・ミュージックのすべてを呑み込むほどの広がりと奥行きを持ちながら唯一無比の快楽を提供してくれるのだ。

この特集をきっかけに、我々が生きる同じ時代にこれほどのアーティストが存在することの素晴らしさを再発見してほしい。(茂木信介)
  ロッキング・オン6月号/リード文より  




「ロッキング・オン」6月号は現在発売中。お求めはお近くの書店または以下のリンク先より。
ボブ・ディランを今、表紙にした理由――。ロッキング・オン6月号、好評発売中! - 『rockin'on』2018年6月号『rockin'on』2018年6月号

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