「昔は(バンドで)最年少だったのに気づけば最年長だ!
このバンドの尖ったパンク野郎と言えば僕だったのに今では長老政治家の様だよ。一体何が起こったのか自分でも分からない(笑)」
「若いパンクぶらない。進化もしているしね。音楽もそれを反映したものであるべきなんだ」、こんなセリフが出るほど月日は経ったが、彼の奥にあるものに少しも変節はない。ジャン・ジャック・バーネル。
ブリティッシュ・パンク史のレジェンド、ストラングラーズの看板を今ではひとりで守ることになった男は、極真系の空手団体、士道館で修行するなど、日本への思い入れもハンパないが、そんなストラングラーズ9年ぶりの新作『ダーク・マターズ』が出る。
ジャン・ジャックと共にサウンドの要を担ってきたキーボディスト、デイヴ・グリーンフィールドが制作中に亡くなる悲劇に見舞われ、すぐにトリビュート曲を捧げるなど、バンドの長い歴史をリスペクトしつつ、新しい挑戦心を失わない充実したアルバムだ。出来栄えに自信たっぷりのジャン・ジャックならではのインタビューとなった。(大鷹俊一)
ストラングラーズの記事は、現在発売中の『ロッキング・オン』10月号に掲載中です。ご購入はお近くの書店または以下のリンク先より。