愛すべき捻くれ者:モリッシー、再始動。2年越しの新作、ついにリリースなるか?

愛すべき捻くれ者:モリッシー、再始動。2年越しの新作、ついにリリースなるか? - rockin'on 2023年2月号 中面rockin'on 2023年2月号 中面

ついに、モリッシーの新譜『Bonfire of Teenagers』のリリースがようやく実現する。2020年の『アイ・アム・ノット・ア・ドッグ・オン・ア・チェイン』以来というのだから、そんなに待たされた感じはしないかもしれないが、そもそも話が出たのが2021年5月のことなので、ずいぶん待った気がしてしまうのだ。

しかもその新作ニュースのとき、「BMGから契約を切られたためにすでに完成しているアルバムは入札可能だよ」なんて本人が言ってたものの、極右政党フォー・ブリテンへの支持を表明したりと最近でもとかく面倒な話ばかりなのを嫌われてか、さっぱり進展はなかったが、どうやらキャピトル・レコードからのリリースとなる模様。

ある程度見通しが見えてきたからなのか、昨年7月1日からラスベガスのシーザーズ・パレスで5日間行われた「Viva Moz Vegas」のステージでは、以前からやっていた“I Am Veronica”に加え“I Live in Oblivion”、“Rebels Without Applause”、“Sure Enough, The Telephone Rings”、そしてアルバムのタイトルトラック“Bonfire of Teenagers”がステージで披露されたのだった。

タイトルトラックは2017年5月22日に、マンチェスター・アリーナで開催されたアリアナ・グランデのライブで死者22人を出した自爆テロ事件をテーマにしたもので、ゆったりとしたうねるようなメロディは穏やかなものの、このテロ事件へのアンセムとなったオアシス“ドント・ルック・バック・イン・アンガー”を皮肉るあたりは相変わらずのモリッシー節全開となっている。

今の情報だとプロデュースがお馴染みのジョー・チッカレリから離れ、最近だとオジー・オズボーンあたりもやってる売れっ子アンドリュー・ワットで(今号のレビュー欄で取り上げたイギー・ポップの新作もこの人だ)、レッチリに短期間いたジェス・トビアスがモリッシーバンドにいる関係からかレッチリのチャドやフリーが参加したり、バックボーカルでマイリー・サイラスやイギー・ポップなども入っているという。またキャピトル・レコードは一部、旧譜の権利も獲得したようで、モリッシー祭りを期待したい。 (大鷹俊一)



モリッシーの記事は、現在発売中の『ロッキング・オン』2月号に掲載中です。ご購入はお近くの書店または以下のリンク先より。

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