ポスト・マローン、待望の5作目リリース発表で、またも世界を制するか?!

ポスト・マローン、待望の5作目リリース発表で、またも世界を制するか?! - rockin'on 2023年7月号 中面rockin'on 2023年7月号 中面

さる4月、全米レコード協会が認定するダイヤモンドディスクを獲得したシングルの数で、ブルーノ・マーズの記録を抜き、最多となったことが報じられた、ポスト・マローン。彼が、7月28日に累計5作目となるニューアルバム『Austin』のリリースをアナウンスした。

昨年2年越しのヘッドライナー出演を果たしたサマソニでは、「ロックスター」然としたパフォーマンスを見せ大いに会場を沸かせたポスティー。その後も引き続きツアーに出ており、中でもオーストラリア&ニュージーランドではレッチリとの共演という豪華な組み合わせで話題をさらった。

直近はヨーロッパツアーを敢行しており、唯一無二の歌唱を各国で披露している真っ最中。そんな状況の中アルバムに先駆けて公開された先行曲は“Chemical”と“Mourning”の2曲で、前者は軽快なロック調、後者はトラップをベースにした爽やかなナンバーになっている。どちらもシンプルなビートに極上の歌が乗るという、単純明快がゆえにポスティーならではの味わいが存分に詰まった曲だ。特に“Mourning”は、情緒豊かに切れ味よく歌いあげることで、早朝の新鮮な空気が身体に染み渡るような快楽を呼ぶ。

前作はチャート成績にやや陰りが見えたことで、ポスティー伝説もここまでかと囁かれたりもした。そもそも米チャートでヒップホップの勢い自体が落ち着きを見せ始めており、トレンドの中心はラテンミュージック~レゲトンへと移りつつある。だからこそ、“Mourning”から感じられるフレッシュさは瑞々しく、どこか仕切り直しのようなニュアンスも。

とは言え、ポスティーの澄み渡った力強い歌さえあれば、どんなビートが添えられたとしても揺るぎないポップミュージックと化すことも事実。ニューアルバムでは全曲で自らギターを弾いているとのことで、彼は「このアルバムは、僕にとって最も楽しく、最も挑戦的で、最もやりがいのある音楽となったんだ」とも語っている。リリースにあわせて7月からは北米ツアーもスタート。新たなポスティー伝説が始まる。(つやちゃん)



ポスト・マローンの記事は、現在発売中の『ロッキング・オン』7月号に掲載中です。ご購入はお近くの書店または以下のリンク先より。

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