現在発売中のロッキング・オン8月号では、ジョン・レノンのインタビューを掲載!
以下、本インタビューの冒頭部分より。
「みんなもの凄くピリピリしてて、自分たちの周囲に絶えず壁を作ってるんだよね。
僕らにできることはそういう壁を何とか崩そうと努力して、
そこにいるのは何もない、ただありのままの人々だって示すことだけだ」
ジョン・レノンの「平和十字軍」は世の人々にさまざまな感情を喚起させている。だが残念なことに、それらの感情の中に価値のあるものは殆どない。ジョンとヨーコは大衆とマスメディアから情け容赦なく嘲笑の的にされ、そしられてきたが、そう
した反応の大多数は深い考えもなく、ただ徒に辛辣なだけなのだった。
高邁な理想や大義を持たない、もっと卑小な人間であれば、そんな状況から逃げ出してしまおうと考えるのが当然だろう。だが、レノン夫妻はそんなことではへこたれない。
しかし、好むと好まざるとに拘らず、ジョンと彼の愛すべき妻は、衆目の中でリーダーヘと祀り上げられようとしている。とつの大義のために闘っている彼らは、世間的に名の知られた存在であることで、その大義の犠牲や濫用の責任までも押し付けられかねない立場に置かれているのだ。これは明らかに彼らの本意とするところではない。どんな形であれ、リーダーシップは彼にとって最もまといたくないマントのようなものだとジョンは私に語っていた。
「僕はその手には乗らないよ。ピート・シーガ—も言ってた通り、リーダーなんかいなくたって、僕らには歌があるんだから。“平和を我等に”がね。だから僕はリーダーになることを拒否するわけさ。マーティン・ルーサー・キングやガンジーになって殺されることを防げるなら、僕はいつだって自分の性器でも何でも見せちゃうよ。リーダーなんてものになったらそういう運命が待ってるだけだろ。みんなが頼ったり、何かあった時の責任を負わせるためにリ—ダーを立てるっていうのは、僕ら人類が一貫して犯してきた過ちなんだ」
いつものようにジョンの隣に侍っているヨーコが、さえずり声で口を挟んだ。「例えば、大抵の人たちは、平和とかそういうことに関わりたいと思っなら、性器を見せるなんて誤解を生む行動は厳に慎むべきだって言うでしょ。どんな時もクリーンなイメージを保ちなさい、そうすればみんな、あなたたちの平和運動も信じてくれるでしょうって。でもね、それこそまさに体制側がやっている
ことと同じじゃないの(『ザ・ビートルズがやってたのもそういうことだったね』とジョンが横から付け加えた)」
(以下、本誌記事へ続く)
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