チャペル・ローン:ボナルーやガバナーズ・ボールなど巨大フェスで話題独占の超新星! グラムポップとも称されるファンシーでクィアな世界観に迫る

チャペル・ローン:ボナルーやガバナーズ・ボールなど巨大フェスで話題独占の超新星! グラムポップとも称されるファンシーでクィアな世界観に迫る - rockin'on 2024年8月号 中面rockin'on 2024年8月号 中面

【今月の気になるあいつ】チャペル・ローン

アメリカ・ミズーリ州出身で現在はLAを拠点に活動しているSSW。グラムポップとも称されるファンシーな世界観とギターバラード、カントリーポップ、パンクといった様々なジャンルから影響を受けた音楽性、さらには自身の内省的な要素が組み合わさった唯一無二のスタイルで注目を集める。2017年にEP『School Nights』でデビュー。2023年には満を持して初のスタジオアルバム『The Rise and Fall of a Midwest Princess』をリリース。


現在発売中のロッキング・オン8月号では、「気になるあいつ」にてチャペル・ローンを掲載しています。本記事の一部をご紹介。



文=つやちゃん

2024年、ブレイクスルーの階段を着実に昇りつつある気鋭のポップスター、それがチャペル・ローンだ。新たにリリースした新曲"Good Luck, Babe!”はもちろん、過去曲も続々とヒットチャートに送り込み目下のところ旋風を巻き起こしている。今年の「ボナルー・ミュージック・フェス」では、急激に高まった人気に対応するため、急遽メインステージヘの変更を余儀なくされた。この現象は想像を上回るスピードと熱量で、まだまだ拡大しそうな気配を見せている。

チャペルの魅力を語る際に避けて通れないのは、彼女がレズビアンであることを公言し、クィアコミュニティからの支持を受けている点だろう。ライブやMVの世界観に表れている通り、けばけばしいメイクや衣装はキャンプなスタイルを感じさせ、ドラァグクイーンからの影響が見える。曲によってビジュアルをコスチューム的に普せ替えており、非常にシアトリカルだ。最近その演劇性が最も話題になったのが、「ガバナーズ・ボール・フェス」でのステージ。

「“My Kink Is Karma"を、プライド月間のためにパフォーマンスを依頼してきたホワイトハウスヘの返答として歌います」という旨を発言し、政府の態度に疑問を呈しつつLGBTQ+コミュニティの権利を主張した。そこでチャペルは全身に緑色のボディペイントを施し、自由の女神を思わせる扮装でショウを見せたのだ。インパクト大の姿はネットでも大きな話題になりミーム化。緑色の姿は映画『ウィキッド』に関連していたこともあり、映画に主演しているアリアナ・グランデまでがチャペルの魅力に言及した。

といった形で、今どこに行っても話題をさらっている彼女。けれども、実はデビュー当初から今のようなスタイルのアーティストではなかったというのが興味深い。チャペルはもともとアメリカ・ミズーリ州の出身で、保守的な街かつ敬虔なクリスチャンの家庭で育った。同性愛が罪だと教えられ、静かで控えめな子どもとして自分を押し殺し過ごしていたという。当時はクリスチャンロックを聴くも、実際はブリトニー・スピアーズなどのポップスに心を奪われていたそうだ
(以下、本誌記事へ続く)


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