したたかなロック/ポップ復権の見本

したたかなロック/ポップ復権の見本

ついついiPodでリピートしてしまうフォスター・ザ・ピープル『トーチズ』。
本国アメリカに次いで日本でのブレイクの可能性も高いと予想される。
練られたストーリーをきわめてポップな楽曲に落とし込む技は秀逸、しかもそれをアルバム全曲に貫いているという気合いも凄い。
したたかな作品、というのが一番しっくり来る。

この、「文系屈折人種版マルーン5」とも言うべき優秀さに、イギリスのバンドがどう対抗できるのかが、洋楽ロックマーケティング的には興味深いところだ。
ホラーズや、最新作のカサビアンなどはそうした視点も感じさせるポップでコマーシャルな方向性を打ち出しているが、米フォスター・ザ・ピープルほどのしたたかさはない。
フレンドリー・ファイアーズはこのまま突き進んで欲しいし、ヴァクシーンズやVIVA! BROTHERも、もう1スケール大きくなって欲しい。
山崎洋一郎の「総編集長日記」の最新記事
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