幕張メッセでのサカナクション、極私的な感想

幕張メッセでのサカナクション、極私的な感想

今日はきっと、熱いライブの感想がこのトップ画面に並ぶだろうから、僕はあえてかなり客観的な視点で書く。
もともと高い評価を受けつつもカルトな支持を受けてきたサカナクションの音楽が、ここまで大きく受け入れられたのは、彼らの楽曲が、特にシングル曲が4つ打ちであることも大きな要因の一つだ。
彼らなりの必然があってこだわってきた、あくまでもエモーショナルな4つ打ちのダンス・ミュージックが、今の大衆のポップ・ミュージックに対するニーズとぴったりと合致したのだ。
日本人は4つ打ちが好きだ。しかも、エモーショナルな4つ打ちが大好きだ。
本国ではすっかり落ち目のアンダーワールドやケミカル・ブラザーズが日本ではフェスのトリを務めて客を満杯にするのも、アジカンの代表曲が「君という花」でチャットモンチーの最大のヒット曲が「シャングリラ」なのも、日本人が「歌心のある」エモーショナルな4つ打ちが大好きだからだ。
サカナクションはカルトなロック・バンドでありながら、彼らの必然において4つ打ちのシングル曲をリリースし続けてきた。
その結果、今の幸福な状況がある。
今日の幕張メッセの2万人のお客さんに、誰よりも驚いていたのは山口だった。山口が大衆のニーズに合わせて音楽を作ったことなど一度もなく、それどころか自分の必然だけに導かれて曲を作ってきたからこそ、その結果に驚いていたのだろう。
この幸福な結果がこれからどうなっていくのかは、山口がこの結果を踏まえた上で自分にとっての次の必然をどこに見出だすかで決まる。
もうすでに、最新アルバム『DocumentaLy』のラスト曲にそのヒントはあるんだけれども。
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