ニュー・ノーマル時代、ライブ体験の生存戦略を超えて――エディ・ヴェダー、デヴィッド・ゲッタなど必見の2月のライブ・ストリーミングを一挙紹介!

ニュー・ノーマル時代、ライブ体験の生存戦略を超えて――エディ・ヴェダー、デヴィッド・ゲッタなど必見の2月のライブ・ストリーミングを一挙紹介!

アメリカやヨーロッパがロックダウンに入った昨年3月以降、急速な勢いで広まっているライブ・ストリーミング。

ライブ・コンサートや音楽フェスをコロナ前と同規模同密度で開催できる見通しは、ニュージーランドや台湾のようなごく限られた国を除いて今もほとんど立っていない状況で、オンライン配信は当面の応急処置ではなく、ライブ・エンタテインメントの重要なチャンネルのひとつとして定着する流れにあるのは間違いない。

今後ライブ・ストリーミングの有料化、収益化は多くのアーティストにとって死活問題になっていくだろうし、既にデュア・リパビリー・アイリッシュBTSのように驚異的な成功例も生まれている。

これまで好きなアーティストのライブ・スケジュールをチェックしていたように、今はライブ・ストリーミングのスケジュール・チェックが習慣になっている人も多いはず。というわけで、ここでは2月も注目ライブ配信をいくつかご紹介。

2月18日(日本時間) Tibet House US - 34th Annual Benefit Concert(エディ・ヴェダー、フィービー・ブリジャーズ他)

2月の目玉はなんと言っても現地時間17日に配信される「Tibet House US - 34th Annual Benefit Concert」だろう。30年以上にわたって開催されてきた歴史あるチベット支援のベネフィット・コンサートも、今年はオンライン開催に移行。エディ・ヴェダー、フィービー・ブリジャーズ、パティ・スミスイギー・ポップザ・フレーミング・リップスら、錚々たる面子の出演が決定しており、フィリップ・グラスが今年もディレクターを務める。ライブ・パフォーマンスと収録済みの映像を織り交ぜての配信となる予定で、ダライ・ラマ14世のメッセージも含まれているそう。チケット代はミニマム25ドルから。

2月6日(日本時間) デヴィッド・ゲッタ

世界各国が厳しい入国制限措置を続ける中、アラブ首長国連邦は観光客向けにドバイの門戸を解放し始めている。感染拡大が収まっていない状況下での観光の規制緩和位には賛否両論あるが、実際ヨーロッパ各国を中心に多くのツーリストがドバイに集まりつつある状況だという。

ただしデヴィッド・ゲッタはもともとドバイ在住なので、彼がドバイからライブ・ストリーミングを発信するのも当然のこと。ご当地のエンタメ産業を復興と活性化に一役買うべく立ち上がった格好だ。

ドバイのランドマークである7つ星ホテル「ブルジュ・アル・アラブ・ジュメイラ」のヘリポートから中継される6日のライブはドバイ当局も全面バックアップしたイベントになるようで、花火にレーザーライトにと世界最強DJの彼に相応しいド派手なパフォーマンスが期待される。しかも無料配信という太っ腹! ライブ配信とけして相性がいいとは言えないダンス・ミュージックの新境地を切り拓く試金石になるか要注目。なお、このイベントを通じてゲッタはユニセフやドバイ現地のチャリティへの募金を呼びかけるそうです。

https://www.youtube.com/watch?v=xaurMcGqZHU&feature=youtu.be

2月14日(日本時間) モグワイ

最近で言えばヤングブラッドやアーロ・パークスの新作タイミングでのライブ配信も楽しかったが、新作を引っさげてのツアーが不可能な現在、ニュー・アルバムのプロモーション目的のライブ・ストリーミングもすっかり定着した。

約3年半ぶりのニュー・アルバム『As The Love Continues』を2月19日にリリースするモグワイは、プレ・パーティーとして2月13日にライブ配信を敢行。地元グラスゴーの「Tramway Theatre」からの配信で、新作をいち早くフル再現する内容になるとのこと。ヘッドホンで聴く際は耳を労わり音量に気をつけましょう。


2月12日(日本時間) ワクサハッチー
2月14日(日本時間) クロード

海外アーティストのライブ・ストリーミングのスケジュールをチェックする際に、「Bandsintown」のサイトを重宝している人も多いはず。もともと世界最大級のコンサート・ディスカバリー・サイトである同サイトは、今年からライブ配信のサブスクリプション・サービス「Bandsintown Plus」を始動させた。これは月額9.99ドルで同サイトが独自にブッキングしたアーティストのライブ・ストリーミングが見放題になるというサービス。自分たちだけでライブ配信を収益化するのが難しいインディ・アーティストにとって、同サービスは大きな助けになることが期待されている。


まだ始まったばかりでラインナップの充実はこれからかもしれないが、それでも既にフィービー・ブリジャーズやジェフ・トゥイーディー、サッカー・マミーらを配信済み。今のところシンガー・ソングライター系のブッキングが秀逸で、2月にも最新作『Saint Cloud』が2020年の年間ベスト・アルバム・リストに軒並みエントリーしていたワクサハッチー、そしてフィービー・ブリジャーズのレーベル「Saddest Factory Records」からデビュー・アルバム『Super Monster』(2月12日)をリリースする今年最注目のSSW、クロードのパフォーマンスが決定している。


彼女たちの配信の詳細、および「Bandsintown Plus」への登録についてはこちらから。「ライブ配信サブスク」の流れがどこまで広がるかは未知数だけれど、「Plus」については7日間のお試し期間もあるので、まずはチェックを。(粉川しの)



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ニュー・ノーマル時代、ライブ体験の生存戦略を超えて――エディ・ヴェダー、デヴィッド・ゲッタなど必見の2月のライブ・ストリーミングを一挙紹介! - 『rockin'on』2021年2月号『rockin'on』2021年2月号
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