4年ぶりの来日公演を連日ソールドアウトの大盛況で終えたライド。ロッキング・オン最新号ではライドの来日取材を敢行、マーク・ガードナーとアンディ・ベルがデビューアルバム『ノーホエア』について、そしてライドの轟音に込められた真髄について改めて語ってくれた。
本誌記事では文量的にカットになってしまったが、「『ノーホエア』よりワイドスクリーンになった」サウンドスケープや、「ニック・ドレイク的要素、マッシヴ・アタック的プロダクションを意識した」というセカンドアルバム『ゴーイング・ブランク・アゲイン』についても色々教えてくれたマークとアンディ。ここではそんな『ゴーイング・ブランク・アゲイン』レコーディングの秘話を少しご紹介。以下はアメリカ滞在中、アラン・モウルダーのスタジオでの出来事だったそう。↓
アンディ「強烈に覚えてるのは、キッチンに常に玉子が補充されてるんだけど、賞味期限なんか印字されておらずの常温放置だったんだよ。玉子はスーパーで買って冷蔵庫に保管しておくのに慣れてたから、食べるのが恐怖で(笑)」
マーク「え、もしかしてあのとき玉子で腹下した?」
アンディ「いや、それを警戒してあそこでは玉子には一切手を出さないって決めてたよ(笑)!」
マーク「その代わり、近所の地ビールの醸造所から届く樽で、新鮮なエール・ビールが常時飲み放題で。当時メンバーの中の何人かは草を嗜んでたので(笑)、ちょうど近所に生産者がいて(笑)。玉子とエール・ビールとハッパには事欠かなかったという、まさにエッグ&エール&草の匂い的な日々(笑)」
……と、終始和やかに二人がダベり続けていた今回のインタビュー。マークとアンディがいがみ合ってライド解散に至った過去を知る身としては、現在の彼らのグッドバイブは本当に感慨深いものがあった。詳細は本誌にて、ぜひお楽しみに!(粉川しの)
ライドの来日インタビューが掲載されるロッキング・オン7月号