ビリー・ジョエルが16年ぶりに来日し、東京ドームで一夜限りの日本公演を行う。
どうして東京だけで一回限りなのか、もっと公演数を増やして大阪、名古屋などでもやってほしいと思うのは当然だが、実はビリーは毎月、あのロックの殿堂とも言われるマディソン・スクエア・ガーデン(収容人数約2万人)で月例ライブを行うという契約を取り交わしていて、その月例ライブと両立させるために月数回のツアーしか、2014年以来やらなくなっているのだ。
普段はアメリカとカナダの各都市に出向いているのだが、半年に一度の割合でヨーロッパやイギリスに赴いていて、今回ようやく日本公演にこぎつけたのだ。
また、今年が歴史的名盤『ピアノ・マン』のリリース50周年でもあるため、なにか特別なセットや企画があるのではないかとも期待しがちだが、ビリーは自分のキャリアを徹底してまんべんなく聴かせてくれるセットを構成しているため、それはまずないはずだ。ただ、自身のブレイクのきっかけとなった名曲"ピアノ・マン"は、常にセットの重しとなるところに置かれている。
というわけで、ロッキング・オン2024年1月号では、『ピアノ・マン』をきっかけにブレイクした1975年に語られたビリーのインタビューを掲載。
併せて、抒情的な名曲を歌い上げるSSWであり、アメリカ社会の暗部を抉り出すロックンローラーでもあるビリーの魅力を検証しながら今回の来日公演を徹底予想したロングレビューも。ぜひご一読ください!(高見展)
ビリー・ジョエルの特集記事が掲載されるロッキング・オン1月号