次号ロッキング・オンには、1977年2月に行われたエリック・クラプトンの貴重なインタビューが掲載される。
ザ・バンドとボブ・ディランを中心とする豪華ゲスト陣を招いた『ノー・リーズン・トゥ・クライ』の制作を通じ、アメリカーナに挑みつつブルースのみにとどまらないそのソロキャリアにおける音楽性の礎を確立していった季節。
今振り返れば、単純に1974年の『461オーシャン・ブールヴァード』から次々と傑作を連発していた黄金期にも思える。
しかし、やはり当時の本人の心境としては、どうしたってブルースとロックを求められることへの抵抗を抱きつつ、自らのキャリアにおいて本当に必要なものが何であるかを思案する重要な時間であったようだ。
今年4月に日本武道館6DAYSを行うことが発表されているこの不屈の巨人が残したソロとしての原点の軌跡を、ぜひ読んでみていただきたい。(長瀬昇)
エリック・クラプトンの記事が掲載されるロッキング・オン2月号