90年代後半にデビューした豪州のエレクトロニック・ポップ・ユニット。2000年の『シンス・アイ・レフト・ユー』以降、いわゆるアルバムは出してなかったものの、活動状況は00年代を通していいペースで伝わってきていたので、なつかしいとかは全然感じない。そして90年代後半以降日本では彼らにつきまとっていた「お洒落イメージ」に対する(無意識の?)「裏切り」ぶりに、ぼくは快哉を叫んだ。米ラッパー、ダニー・ブラウンをフィーチャーしつつ、どこか「のほほん」とした空気感はそのままに、いわゆる白人っぽさが減退。本格派カリプソ感ともども、音楽的多人種っぽさが昔より数割増。マーキュリー・レヴのシンガーを起用した次のシングル“カラーズ”の印象は、従来の彼らに近いがタイトルからして……。よし、早速7月8日(金)発売のセカンド『ワイルドフラワー』(野生の花)を予約注文した。(伊藤英嗣)
これぞ2016年式極上ポップ!
THE AVALANCHES『FRANKIE SINATRA』
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90年代後半にデビューした豪州のエレクトロニック・ポップ・ユニット。2000年の『シンス・アイ・レフト・ユー』以降、いわゆるアルバムは出してなかったものの、活動状況は00年代を通していいペースで伝わってきていたので、なつかしいとかは全然感じない。そして90年代後半以降日本では彼らにつきまとっていた「お洒落イメージ」に対する(無意識の?)「裏切り」ぶりに、ぼくは快哉を叫んだ。米ラッパー、ダニー・ブラウンをフィーチャーしつつ、どこか「のほほん」とした空気感はそのままに、いわゆる白人っぽさが減退。本格派カリプソ感ともども、音楽的多人種っぽさが昔より数割増。マーキュリー・レヴのシンガーを起用した次のシングル“カラーズ”の印象は、従来の彼らに近いがタイトルからして……。よし、早速7月8日(金)発売のセカンド『ワイルドフラワー』(野生の花)を予約注文した。(伊藤英嗣)