明るい曲調の奥にある、感情の彩り

ゆず『GreenGreen』
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ゆず GreenGreen
“愛こそ”“春一番”“公園通り”と続いてきた伊藤園「お~いお茶」とのCMタイアップ曲だが、この最新配信シングル“GreenGreen”はその決定打である。作詩・作曲は北川悠仁。晴れやかでキラキラとしたサウンドスケープに、《ずっと言えずにいた「ありがとう」 小さく呟いて歩き出す/風の向こうに手を振る/グリーングリーン》といった、恋の離別と決意を歌い込んでいる。曲調が明るく力強いほどに切なさを増す、そんな音楽の魔法を宿したナンバーだ。かつて片岡輝が訳詞を手がけた有名な唱歌“グリーン グリーン”(原曲は米国のフォークヒット)を連想するリスナーは少なくないだろうが、あちらも家族との決定的な離別が歌われた楽曲。また、トム・ジョーンズやジョニー・キャッシュがカバーしたカントリーの名曲“Green, Green Grass Of Home”は、死刑囚が懐かしい我が家を思い返すという歌で、つまり《グリーングリーン》というフレーズには、二度と帰らない人や風景への深い郷愁と感傷が滲んでいる。ゆずは今回、そうしたエモーショナルな名曲たちが持つテーマに挑んだのではないだろうか。(小池宏和)
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