みんなで歌える9mm

9mm Parabellum Bullet『DEEP BLUE』
発売中
ALBUM
9mm Parabellum Bullet DEEP BLUE
もし、9mmをまったく知らないという人にこのバンドを好きになってもらうために初めて聴かせるとしたら、過去のすべての作品の中からこのニューアルバムを選ぶかもしれない。音楽的中枢である滝善充(G)がライブ活動から離脱、という困難の中で作られた前作『BABEL』は、菅原卓郎(Vo・G)曰く「逆境にいる時に逆境そのものみたいな音楽をやろう、というような感じだった」そうで、そういう方向に振り切れた作品だったが、今作は逆の方向に、つまり「あ、逆境、抜けたんだな」とわかる方向に、振り切れている。と言っても9mmなんだから相当ファスト&ヘヴィなんだけど、混沌とはしていない。音の細部までクリアに耳に届く。それぞれの曲で何を伝えたいのかが明確。これまでだったら使わなかった言葉も使うし、歌わなかったことも歌うようになった拓かれた卓郎の歌詞に特にそれを感じる。結成15周年の作品が、こんな、言わば「いちばん口ずさめる9mm」になったのは、すばらしいことだと思う。中でも決意表明のようなタイトルチューンが最高で、何度も何度も聴きたくなる。(兵庫慎司)
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