サマソニで悩殺されたい

レディ・ガガ『ザ・フェイム』
2009年05月20日発売
ALBUM
レディ・ガガ ザ・フェイム
やっぱりこれくらいの才能と度胸がないと「女傑」にはなれないんだと思う。ここ数年、数々の女性エレクトロ・ポップ・シンガーが登場してきたが、彼女のデビューは間違いなく最大のスケール感を持つ登場だろう。シングル“ジャスト・ダンス”が英米含め世界5ヶ国でチャート1位を獲得したレディ・ガガ。現在22歳。13歳で初めて作曲を手掛け、20歳からはインタースコープ専属のソング・ライターとしてプッシー・キャット・ドールズなどに楽曲提供などを手掛けてきたキャリアの持ち主。つまりDJやプロデューサーお仕着せのサウンドを与えられるだけの歌姫ではなく、自ら楽曲を発信することのできる才能の持ち主。パリス・ヒルトンも通ってた超お嬢様学校の出身ながら、ストリッパーとしても活躍していたという破天荒なバイオグラフィの持ち主。そして何より、クラブから叩き上げで這い上がってきたキャリアと実力の持ち主だ。

アルバムのトーンは80sなグリッターなソウル・ポップが中心。セクシーな佇まいでクリスティーナ・アギレラにも比較される彼女だが、むしろ存在としてはマドンナの方が近いだろう。本格派の才能。(柴那典)
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