米津玄師の歌には嘘がない。それは彼が、確信できない言葉を使わないからだ。彼は「人と人とはわかり合えない」という思いを抱きながら、それでも他者と生きていきたいと願ってきた。だから、“サンタマリア”では…
凛として時雨が初海外レコーディングの場として選んだのがベルリン、しかもハンザ・スタジオだったと聞いて興味を掻き立てられた。何しろここはデヴィッド・ボウイのベルリン3部作を筆頭に錚々たるポストパンク、…
ガンズ・アンド・ローゼズのギタリストであるロン“バンブルフット”サールが、ヴォッタ兄弟と始めた新バンドで、そこにディスターブドのジョン・モイヤーと、元ストーン・テンプル・パイロッツのスコット・ウェイ…
9月の7thアルバム発売を目前にリリースされるのは、「オリジナルアルバム過去6作品を全曲披露した今年3〜5月の渋谷クアトロ3ヶ月連続ライヴの音源から、ファン投票で収録楽曲を決定」した、Nothing's Carved In S…
ピンク・フロイド、実に不思議なバンドだ。最初の中心人物が精神のバランスを崩して脱退したあと、80年代には次なるメイン・ソングライター、ロジャーまで脱けてしまった。どんな体制になっても、また各自のソロも…
椎名林檎が親交の深いふたりの男性アーティストと共演した今作。コカ・コーラのキャンペーンソング“長く短い祭り”は、元東京事変、浮雲とのデュエット曲。オートチューンのかかったふたりの気だるい掛け合いが、…
KANA-BOONは、同世代の中で他の追随を許さない存在だ。しかし、本人たちはずっと、自信なさげだった。まず、メジャーデビューシングルが『盛者必衰の理、お断り』で、《忘れないで》と繰り返す。1万人6千人を動員…
スペース・ロック、ネオゲイズ、チルウェイヴ等々2010年代サイケデリック・ポップの諸相は多岐にわたるが、そのアイコンとしてテーム・インパラは目覚ましい躍進を遂げてきた。前作『ローナイズム』の世界的ブレイ…
昔、「僕、立命館大の出身なんですけど、キュウソって関学(関西学院大)ですよね。関学って関関同立でいちばんモテるじゃないですか?」ときいた時のヤマサキセイヤの答え。「その関学なのにモテんいうのがどうい…
これがthe telephonesが最後に鳴らしたかった、今といつか再会するときの未来を繋げる音。だからこその、『Bye Bye Hello』。ひとりのリスナーとして、こういうtelephonesをずっと聴きたかったと素直に思った。全…
最高。やっぱり細美がやってくれた。そういうモノアイズ初音源。ロックは常に「今ロックとは何か」という時代的問いを作り手に強いる音楽だが、その問いを正面突破し、とにかく仲間を楽しませりゃいいんだよと細美…
「I Won't Turn Off My Radio(オレはラジオを切らないよ)」というタイトルが至って自然に「オレは闘いをやめないよ」と同義のタフネスをもって響いてくる人はそういない。そして、《パンクロックは学校よりも大…
これはもう絶対サマソニでしょう!と握りこぶしを作りたくなるような、サマソニの高感度かつ開かれたオーディエンスにあっという間に浸透していく様が今から想像できる新人のデビュー・アルバムである。LAを拠点に…
彼らの新しい10年がこういう形ではじまることを、とても嬉しく思うのだ。 アルバム『LIFE』、そして昨年の初の武道館公演はまさに、10年間の「集大成」であったと思う。それは彼らが積み重ねてきた歳月を1ページ1…
大サビからの導入で一気に景色を塗り替え、軽快なギターカッティング、躍動的なストリングスが織りなす、眩くも高級なグルーヴに身も心も踊り出さずにはいられない――。そう、前作をiTunesのJ-POPチャート上位に…
川谷絵音という人はつくづく「不幸」な男だなと思う。彼の曲を聴くといつもそう思う。満たされない、フラストレーションから解放されない、そういう生き方の人なんだなと。そしてだからこそ、彼の生み出す音楽は素…
新ドラマー・佐藤栄太郎の加入後では初の音源とは到底思えないほどしなやかに、そして獰猛に、複層的なフレーズとグルーヴを織り重ねてみせる4人のアンサンブル。昨年の後鳥亮介加入で覚醒したバンド感を、新たな…
昨年末にかけて放送されていたアニメ『神撃のバハムート GENESIS』のテーマ曲“EXiSTENCE”が、フルサイズ新録で収められたニューシングル。のっけから迫り来るリフが重苦しい現実感覚を描き出し、2コーラス目では…
インパクト抜群のタイトルを掲げた“コピペ”が実に気持ちいい。自分に対する評価が常に気になり、他人への気遣いにも日々追われるという、ふと気づくとやたらと気疲れしてしまう上、本来の自分とは何なのかすら分…
アコースティックギターとピアノを基調として編み上げた、触れた瞬間に壊れそうな透度と純度に満ちたサウンドスケープ。珠玉のメロディとともに《じゃあ誰に教わればいい? はじめて生まれたんだ》と「一度きりの…
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