NYアバンギャルド〜インディ界の才媛という意味ではいわばセイント・ヴィンセントの先輩格に当たるこの人。90年代から数々のバンドを経験し、アノーニを筆頭にバック・メンバー/セッション・ミュージシャンとして…
一見穏やかな生活の中にも悩みや葛藤はたくさんある。それぞれの人にとっては自分から見える景色だけが世界であり、一旦泥沼にハマると、どれだけ足掻きもがいても、暗く、冷たく、苦しいどん底にあっさりと落ちて…
「青春文學ロックバンド」というコピーが掲げられているところから、歌詞に注目すべきバンドだと思っていたのだけれど、2ndアルバム『孔雀』は、新たに彼らの作曲やアレンジのポテンシャルを知らしめることとなる…
転がる石の上にも12年。高速2ビートでマイナーコードを転がし、焼ける焦燥を叫ぶという結成以来の奥義は鋭さを増し、一撃必殺の域に到達した感のある8thアルバム。田淵智也(UNISON SQUARE GARDEN)の参加、アオキ…
知っている人も多いと思うが、彼らの1曲だけを取り上げて、「こういうバンドです」と紹介することは絶対にできない。深い情感を湛えたラブソング、人生の深奥を見つめるシリアスな歌、リスナーを鼓舞するエールソ…
デビュー5周年だった昨年は家入レオにとって転換点となった。それまでいつも詞を書いていた彼女が、ドラマ主題歌でもあったシングル“ずっと、ふたりで”で、詞曲を他者(杉山勝彦)に任せた。同曲から始まる新作…
『ONE/花の唄/六等星の夜 Magic Blue ver.』が、自身最高のオリコン週間2位を叩き出したAimerのニューシングル。“Ref:rain”はこの1月からオンエアされているTVアニメ『恋は雨上がりのように』のED曲に起用。ピ…
昨年、デビュー作の10周年記念ツアーを大成功させたザ・ウォンバッツ。本作は3年ぶりのニュー・アルバムで、2億回以上のデジタル・ストリーミングを記録したという前作『グリッターバグ』に続く4枚目になる。今な…
最初はもともと好きな音楽を役の中で演じることが多かった菅田将暉だが、昨年のシングル『見たこともない景色』でのデビュー以降、音楽活動もどんどん充実。今作“さよならエレジー”は彼が敬愛している石崎ひゅー…
『サイハテアイニ / 洗脳』以来約9ヶ月ぶりとなるニューシングルは、日中共同製作映画『空海-KU-KAI-美しき王妃の謎』の主題歌“Mountain Top”&挿入歌“Shape Of Miracle”を両A面で収録。『君の名は。』で聴…
英国の名門〈XLレコーディングス〉の総帥リチャード・ラッセルが指揮するプロジェクト。XL所属アーティストを中心に様々なゲストが参加したコラボ・ユニットだ。いわばかつての4AD=I・ワッツ・ラッセルのディス・…
通算11作目。3年前にはフロントマンのマックが本名名義で初のソロ作を発表したが、バンドとしては5年ぶりのアルバムになる。今作は過去になく多くのミュージシャンがバッキング・ボーカルとして参加しているのが特…
僕もあなたも代替不可能なひとりの人間。ならば、現在やこの先の未来に向かって、胸を張って堂々と前に突き進んでほしい。今回届いたニューシングルは、そんな明るくポジティブなエネルギーを全身全霊で放っている…
V.A. 『ブラックパンサー:ザ・アルバム』 2月9日発売 3月に日本でもついに公開される映画『ブラックパンサー』の話題のサントラ盤の話題の理由というと、もちろんケンドリック・ラマーが初めて手がけるサントラ…
ベスト盤の役割とは、往々にしてこれまで残した珠玉の楽曲に改めて光を当てるという側面と、これまでのキャリアに一区切りを付けるという側面を併せ持っている。だからこそ、あえて赤い公園の「現在」と「未来」の…
結成10周年ということが納得できるくらい、Nothing's Carved In Stoneがロックシーンで確固たる地位を築いてから久しいが、ふと「彼らのフォロワー的なバンドはいるだろうか?」と考えてみると、パッと思い浮かば…
昨年から今年にかけて発表してきた連作EPをまとめた本作のタイトルは、新聞論評や哲学書の題名めいていて今の混沌とした世相にぴったりだと思う。ポリティカルな感慨をこめた④を始めとして楽曲のそこここに「現実…
現在はベルリンに活動拠点を置くプロデューサー/マルチ奏者によるプロジェクト。本作は4枚目のアルバムで、ブルックリンの〈セイクリッド・ボーンズ〉からのデビュー作になる。同レーベルといえば、コペンハーゲ…
これは大傑作! キラキラ輝くようなシンセのコードに心が舞い上がり、まさかのSAXソロに涙する異形のエレポップM1から、全篇にわたって極上のメロディーが吹き荒れる。前作、前々作と60sのB級ガレージ・ロックを…
結成10周年をファンと共に祝い終えたSCANDALの8thアルバム。今作のひとつ目の特徴は、恋愛をテーマにした曲を多く収録していること。AMIAYAがディレクションしたアートワークも象徴的だが、全体的にメンバーの女性…
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