ロカビリー/ロックンロールの礎を作ったアイコンにとって、いわば「カムバック・スペシャル」――名コンサート映画として愛されてきた作品が、垂涎の未発表映像やボーナス音源を加え30周年記念CD/DVDとして新装…
2015年の『シャドウズ・イン・ザ・ナイト』と2016年の『フォールン・エンジェルズ』で取り上げてきた、アメリカの主にロックンロール以前のスタンダード曲のカヴァー集続編。今回も基本的にはフランク・シナトラが…
2010年リリースの前作『ロック・ダスト・ライト・スター』のワールド・ツアーは4年以上に及び、彼らが今でも大きな支持を集め続けるグループであることを証明した。来日は2012年のサマソニのみだったため、大阪公…
単に、四半世紀を生きながらえてきたわけじゃない。今年デビュー25周年を迎えるテイク・ザットが特別なのは、彼らが常に感度高く時代性をキャッチする好奇心を保ちつつ、ポップ・スターとしての不変の矜持も大事に…
映画のサントラには、ふたつの楽しみかたがある。印象的な本編場面を思いだす、そして普通の編集盤のように、音楽自体の気持ちいい流れに浸る。90年代の超名作『トレインスポッティング』の続編、近日公開の映画を…
ベン・ヒリエがプロデュースを手がけた近作3タイトルは、21世紀に入ってデペッシュ・モードが堂々たる安定と充実の時代を迎えた事実を世に示した。ただ、前作『デルタ・マシーン』では、どこかアメリカーナな質感…
これは楽しみな連中。ホラー・パンクなんて書かれてたが、もっともっとオーソドックスな力を持ったUKサウサンプトン出身の6人組バンドで、『ケラング!』や『オルタナティヴ・プレス』といった各誌の新人部門にノ…
昨年10月に発表された舞台『ラザルス』のオリジナル・キャスト録音アルバムの表題曲(『★』収録テイクと同じ)と、そこで初めて日の目を見た未発表3曲の計4曲を単独CD化した作品集。 このEPに収録されている曲の…
ケイティ・ペリーのニュー・シングルだが、オリンピック応援ソングとなった昨年の“ライズ”が単独シングルだったのに対して、おそらくこれは渾身の傑作となった4th『プリズム』以来、実に4年ぶりの新作の一部とな…
7インチのアナログとCDで出ます。前者は、昨年のアルバム『DANCE TO YOU』収録の“桜 super love”の新ミックスとラブリーサマーちゃんのリミックスを収録。後者はその2曲に加えて同曲のインストバージョンと新曲1…
前作『アトラス』から3年の間には、ダックテイルズとしても活動するギターのマット・モンデナイルが脱退し、友人のジュリアン・リンチが新たに加入するなどバンドの再編を迫られた彼ら。しかし、この4枚目となる新…
チェロ2本でロック/ポップスの名曲に挑んできた異才デュオ=トゥー・チェロズが今回挑んだのは「映画音楽」。しかもルカ&ステファンは名器ストラディヴァリウスとアマティを手に、ロンドン交響楽団との共演を実現…
スプーンだけが持つ普遍性と先鋭性の特異なバランス感は健在、というか、いっそう輝きを増していると実感させてくれる最新作。トラディショナルとも言えるロックンロールおよび様々な音楽の熱や野性味と、モダンで…
メーターの針があちこちに振り切れまくる全17曲。これまでの中で最も情報量の多いアルバムだが、KEYTALKならそれでも大丈夫、むしろこれこそがKEYTALKだ、と思えてしまう。それは何故かというと、それぞれの曲から…
前作『パラダイス・バレー』以来約3年半ぶりの新作となる7thアルバム『ザ・サーチ・フォー・エヴリシング』――に先駆けてリリースされた配信限定EP。アルバムからの1stシングル “ラヴ・オン・ザ・ウィークエンド…
2月上旬からピアノ/ドラム/チェスターのヴォーカルなど謎解きのように少しずつ楽曲のディテールが公開されていたのに続いて「11月に4年ぶり来日公演決定」、「『ザ・ハンティング・パーティー』以来約3年ぶりと…
心底シビレて涙がにじんだ。このどうしようもない時代、チバ流の憂いを含んだロマンチックなレベルミュージック。シンプルなキックとベース、音数少なく心に刺さるようなギターに乗せた静かな歌い出しから、張り裂…
青春性とは「若く未熟な衝動」や「無謀な挑戦に挑む少年性/少女性」を指すものではなく、「自分自身を前進させるために苦悩する意志」そのもののことである――ソロデビュー15周年を迎える2017年に放つ約2年半ぶ…
基本的に「演奏・プロダクション他すべて自分でやる(=そっちの方が楽だから)」なソロ気質で知られるスクエアプッシャーが、4人組の本ユニットを送り出したのは2010年のこと。その当時は「コンセプチュアルな『…
これは「狂った時代にこそ求められる愛」か、それとも「狂おしい愛のひととき」か。過去作に触れてきたリスナーにも驚きの内容と言えるアルバムになったはずだ。ニュー・ジャズ/新世紀型クロスオーヴァーのシンガ…
rockinon.com(ロッキング・オン ドットコム)は、ロッキング・オンが提供する音楽ニュースサイトです。 rockinon.comでは、邦楽誌『ROCKIN'ON JAPAN』から、邦楽ディスク(CD/EP/DVD/ブルーレイ)の新譜レビューをお届けしています。