ロンドン拠点のバンドで、ホーンやマンドリンなどを用いた無国籍エキゾ・サウンドにより歌心たっぷりのポストロックを鳴らす、ファンファーロの3作目のアルバム。2年前の前作よりも、大らかな歌とアンサンブルをじ…
既にそれぞれ着うた配信が行われている3曲(インスト含めて計6曲)をコンパイルしたニュー・シングルで、最新の“Faith”がタイトル・チューンになっているわけだが、この3曲がリスナーに注ぎ込んでくれるエネルギ…
かねてからもはやこれ以上のパワーアップは無理というほどのスーパーウーマンっぷりを発揮していたビヨンセだが、まるで『少年ジャンプ』のキャラクターのように、ありえないはずの飛躍をまたもや遂げてしまった。…
その名が広まったのはここ数年だが、実は長い下積みを重ねてきた熊本出身の4人組、BLUE ENCOUNTが、遂に代表曲も詰め込んだ1stフルアルバムをリリース……といったプロフィールにも滲み出ているが、今時にしては、…
ペイヴメント云々はあったにせよ、間違いなく『ミラー・トラフィック』はスティーヴン・マルクマス&ザ・ジックスの最高作であった。あれから約2年半ぶりの新作となるが、その間、彼はベルリンに住んでたそうで、…
メジャー1stアルバム『na』以降、2013年はライヴを重ね、シングルをリリースし、SAKANAMONを知らしめるべく突っ走ってきた彼ら。はみだし者を自認する藤森元生(Vo・G)の独り言や妄想が、ポップなメロディに乗っ…
ちょっと驚いたのは、タイトルが、30年以上前に日本のプラスチックスが発表した曲名と同じってこと。偶然とは思うが。マキシモ・パークの中心人物ポール・スミスは、かなりのレコード/音楽マニア。プラスチックス…
ユニゾンの楽曲には、メロディにも歌詞にも、どこか寂しげな感覚が漂う。それがあの光のようなスピード感の中で歌われるとき、その寂しさが希望へと変わっていく、それがユニゾンのダイナミズムだ。ではなぜ寂しい…
カラフルなサイケデリアが文字通りに異彩を放っていた『シェルター・ソングe.p.』が素晴らしく、さらに昨年の11月のHostess Club Weekenderの初来日公演もタイトかつグルーヴィーな演奏を披露してくれたミッド…
キャリア初のベスト。新曲2曲に加え新録1曲、シングル曲など全17曲75分という内容。この人たちのシングル曲はおおむねアップテンポのアレンジが派手目の曲が多く、そのうえ本作にはライヴの定番曲も収められている…
アラン・マッギーが新しく立ち上げたレーベル、359ミュージックの第1弾アーティストとなる秘蔵っ子がこのジョン・レノン・マカラー。弱冠16歳のシンガー・ソングライターというと、真っ先にジェイク・バグを、さ…
《あの子みたいに笑えれば/あの子みたいに泣けたなら/甘え上手になれてたら/今もそばにいられたの?》と、別れを受け止めきれない女心の細かな震えにきっちりフォーカスを合わせて描ききった――つまりは「女々…
ヴェルヴェット・アンダーグラウンドを相次いで脱退した3人がパリでたった1度だけおこなったライヴの実況。ルー・リードはソロ・ファースト・アルバムのリリース前、ジョン・ケイルはセカンド・アルバムのリリー…
ジャケット写真を見てまず涙。星野 源、伊藤大地、浜野謙太の3人からなる現在のSAKEROCK。でもそこには歴代メンバーである野村卓史と田中 馨の姿もしっかり写っているのだ。2000年~2013年に亙る彼らのストレンジ…
12年の5曲入りEPがあったが、アルバムとしては約2年半ぶりとなる3作目。この間、東のヴィヴィアン・ガールズに負けず彼女達も個々に旺盛な活動を見せ、なかでもジュール(G/Vo)のチープ・カールズ、サンディ(Dr/…
2月のHostess Club Weekenderで初来日が決定しているアイスランドのアウスゲイル、そのステージの期待値をマックスとするのに充分なデビュー・アルバムの登場だ。12年の9月、20歳のときにビョークも所属するワン・…
実に約10年ぶりのHermann H. & The Pacemakersの新作アルバムに胸躍りっ放しなのを抑えながら冷静に聴いて、改めて気づいたことは大きく3つ。2010年代日本に星の数ほど存在する狂騒パーティー系インディー・ロック…
誰もが突然のリリースにびっくり。過去10年に録り残していた曲やライヴで演奏された曲を新録した、と言われると、どこか残り物整理と受け取られる恐れもあるが、そんなことはまったくない。アルバムのテーマから収…
ロックがどんなに辛辣なことも残酷なことも歌うことが出来るのは、音楽は音楽であるという理由だけで充分過ぎるほど優しいからだ。音楽の無い言葉で何かを伝えようとする者にとっては、歌という優れたメディアにど…
既に輸入盤でもがっつりと盛り上がったが、ボートラ5曲を加えていよいよ日本盤がお目見えのアヴィーチー『トゥルー』。アロー・ブラックにこんな風に歌わせてマイク・アインジガー(インキュバス)にこんなギター…
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