アジカンのニューシングルは、映画『ソラニン』のメインテーマの書き下ろしで、作詞は原作者・浅野いにお、作曲は後藤正文。主人公の事故で亡くなった恋人が残した曲として、“ソラニン”は映画に登場する。終盤、…
何度聴いてもやっぱりそうだったと思うのは『ハード・キャンディー』がマドンナにとってはあまりにも画期的な復活作だったということだ。それはダンス・ミュージックである限り下世話でなければ伝わるものも伝わら…
メンバーの暮らすアパートのランドリールームで録音したというEP『THE LOVE ANTIDOTE』を、06年にリリースした、オレゴン州ポートランド出身の4人組、ブライトウッド。このEPがエモ・ファンを中心に話題となって、…
独立独歩だなあ、としみじみ思う。もちろんポジティブな意味だ。いかにもスウェディッシュなのが “ヘヴンズ・オン・ファイア”。ロックンロール・バンドの搾取、ユース・カルチャーの利用、資本主義に毒舌を吐く…
いきなりアルバムの1曲目から“パラダイス・シティ”を彷彿とさせるコード進行が登場して驚く。2曲目でボーカルを担当するのはオジー・オズボーンで、彼が最も得意とするスロー・テンポのハードなロック・ナンバー…
「世界で最も澄みきった音響水墨画を描いてきたシガー・ロスのフロントマン=ヨンシーから、この原色のスーパーボールのようなサウンド飛び交うポップ・スペクタクルが?」というM1での驚きは、パーカッション/コ…
ノイジーでインダストリアルなパーカッションで2010年代をノックする28枚目のシングル『独壇場Beauty』。ぶっちぎりなタイトル通り、今井節全開のパンクでキッチュなポップ・チューン。前二部作シングル『HEAVEN』…
現在は自主レーベルで精力的に活動中のファンク侍4人衆SCOOBIE DOの、スピードスター時代のベスト盤である。とは言え移籍は約4年前だから、なぜ今?という疑問がまず湧くが、既発オリジナル盤がほぼ品切れの現状に…
ロサンゼルス出身で男女2人組というと、ノスタルジックなサイケ・ポップ・デュオといったイメージを抱くかもしれないが、このグレート・ノーザンは、メジャーだのインディだのといったところからまったく解き放た…
ジョン・バトラー・トリオについては、過去フジ・ロックに2度出演を果たし、卓越したライブ・パフォーマンスによって、かなりの評判を集めている存在だとは知っていたものの、ちゃんと聴いたのは本作が初めて。豪…
08年デビュー前からケラング!界隈で注目を浴び話題となったキッズ・イン・グラス・ハウスの2nd。「トレンドに左右されることはしたくなかった。これまでで最も正直な作品」とアレド(Vo)が語っているが、確かに彼…
巨大トレーラーがその大きさゆえに路地に入れないのと同じように、スケールが大きくなることは常に不自由と背中合わせだ。が、それは今作でのジャックとメグを除いては、のことだ。07年の『イッキー・サンプ』後、…
瑞々しく弾けるグッド・メロディと、今にも消え入ってしまいそうな信念の灯の如き美しいギター・ノイズ。リーズ出身のギター・ポップ・バンド、ザ・ロジャーの3作目となるアルバムである。オレンジ・ジュース~ベ…
映画『(500)日のサマー』で主役を務め、日本でも人気急上昇中の女優ズーイー・デシャネル。昨年は、ブライト・アイズのコナーやマイク・モギスと組んだバンド=モンスターズ・オブ・フォークの活動で賑わせたSSWのM…
脱退/再加入と落ち着かなかったドラマーのニックに代わって、レヴォネッツのサポート・メンバーとして活躍していた女性ドラマー=リア・シャピロが加わったブラック・レベル・モーターサイクル・クラブ。そしてこ…
ひねくれているように見えてまっすぐ。照れているのかと思えば素直。ベボベ初の武道館公演を収録した本作からは、そんな「終わらない思春期」真っ只中で揺れ動くリアリティが、いきいきと溢れ出している。ここでも…
宮本の歴史的名語録集に刻まれるであろう「みんな、かわいいぜえー」が飛び出した昨年のエレカシ野音20周年公演。「ロック・バンドはこうでなくてはならない」ことを教えてくれるのは彼らのライブの常だが、「ロッ…
それこそどっかの輸入盤と間違ったかと思うくらいに日本人離れした、タフでタイトなロックンロールだが、今時こんなにソリッドにストーンズ直系のロックンロール「だけ」を鳴らして2010年代の強度とスピード感を獲…
HiGE初心者からHiGE玄人まで、すなわち全ロックリスナーに向けた最新アルバム到着! これはHiGE初の「ベスト盤」などと一言で片づけられる代物ではない。2枚組で、DISC1は“黒にそめろ”などライブでの定番楽曲11…
前アルバムの先行シングルであった1stシングル“セントレイ”しかり――2ndシングル“アルクアラウンド”でまたもや大きな結果を残し、市場の空気を的確に読んだ、見事な戦略性を見せたサカナクション。絶好のタイ…
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