1曲目“冷たい掌”。正真正銘のいい曲である。五臓六腑にすうっと染み渡っていき、ああこれが足りなかったんだと、彼の不在の大きさをその大きな存在感が教えてくれる。syrup16gを聴くこととはいつの間にかそんな…
GOOD4NOTHINGはパンクを愛し、信じ、どんな困難が降りかかってこようと不屈の精神で前を向いて歩いてきた。彼らのポジティブ精神と生き様は、ときに硬派に、ときに茶目っ気たっぷりに音に表されてもいたが、この『…
昨年末から今年にかけても、ライヴにおける牽引力は恐ろしく高まり、一瞬も目が離せない熱量を放つ4人組。この2曲入り2ndシングルは両A面とは謳っていないが、どちらが表題曲になろうとも遜色ない出来映え。もう、…
なんなんだ、あんたたちは! Xmas Eileenという一見ポップなバンド名を名乗りつつ、顔の半分を白い仮面で覆い、ついにリリースされた初音源のタイトルはというと『SORRY WHO AM I?』……。まったくもって斜に構え…
3月に配信シングル『Swallow Dive』でソロデビューした、Dragon AshのKjこと降谷建志が、立て続けに1stシングルを完成させた。これまで、バンドはもちろん「何かを背負って」音楽を生み出している印象が強かった彼…
このMAN WITH A MISSIONとゼブラヘッドのコラボEPは、両バンドの共作曲で映画『マッドマックス 怒りのデス・ロード』の日本版エンディング曲 となる“Out of Control”に加えて、マンウィズ曲(内1曲“database”…
半年間の英国留学を経て、ベストアルバムを引っ提げた1年半ぶりの全国ツアーを行ない、この4月からライヴハウスツアー中のWEAVER。ステージへの飢餓感を一度満たしたところでの、ニューシングル。表題曲“くちづけ…
HAPPYは、時代の空気を体現しているバンドだと思う。京都・綾部出身の幼なじみ5人組でわいわいと、豊かな音楽的リファレンスからその時々のフィーリングにあったものをひっぱりだして、自分たちの解釈でアウトプッ…
“コンセプトディスク”としてリリースする今作のタイトル『FOUR ROOMS』が表しているのは、4つの部屋によって構成されている心臓。収録されている全4曲をこのバンドの生命を支える心臓に喩え、自分達の音楽の根底…
やはり藤巻亮太の歌は、移ろう四季のなかで揺れ動く自身の感情や人間模様、それを取り囲む情景を描くことで躍動するのだとこの6曲を聴いて思うのである。資料には“旅立ちの日”について「“3月9日”を彷彿とさせ…
前作『Let Me Hear』以来となるFear, and Loathing in Las Vegasの通算4thシングルのリード曲“Starburst”は、ラスベガス史上でも最上級にダイレクトなダンスチューン!――なのだが、トランスとエレクトロとハー…
結成10周年を迎えるThe Birthday。そのアニバーサリーイヤーの幕開けは、シングルの2ヶ月連続リリース。第一弾となる本作は、ラフに強烈にドライブするロックンロール “I Know”と、ギターリフが切なく胸を打つ“…
苦闘と激走の果てにロックシーン最前線に躍り出て、ついには夢の大舞台=大阪城ホール&日本武道館に立つまでの自らの軌跡をアルバム『TIME』に結晶させたKANA-BOONの、『TIME』後初&'15年第1弾となるシングル。…
山口隆の顔が目の前に迫ってくるような、ヴォーカルを前面に出したミックスが、2人称をタイトルにした本作の主旨を伝えてくる。前作では鍵盤を加え4つ打ちを取り入れたりもしてサウンドの幅を広げていたが、今回は…
まさかまたフェイス・ノー・モアの新作を聴くときが訪れるなんて考えられもしなかった。何が彼らをその気にさせたのか、その答えがぎっしりと詰まった18年ぶりとなるスタジオ・オリジナル・アルバムだ。1曲目のや…
遡れば2007年結成の在日ファンクだが、シングルとしては今作が一枚目となる。そのタイトルが『ぜいたく』……自己紹介としてピッタリだ。ハマケンのパフォーマンスと、ゴージャスなホーンが奏でる、こってりとした…
宇宙まおの最新ワンコインシングルは、「食」がテーマとなる2曲をコンパイルした一枚だ。まず“夢みる二人”は、軽やかなカントリーロックテイストのナンバーで、彼女のディスコグラフィー史上1、2を争う耳馴染み…
小気味良い語感の歌詞と変則的なビートのディスコポップという、メジャーデビューアルバム『oddloop』で確立した個性を踏襲しながらも、旋律はよりメロディアスに、サウンドは起承転結鮮やかに。グネグネ曲がる変…
アルバム『一つになれないなら、せめて二つだけでいよう』から約5ヶ月ぶりのリリースとなる本作で、尾崎世界観が情けなげに《頭の中ではわかってるんだけど》と歌うのを聴いて、やっぱりこの人は愛らしい人だな、…
パスピエの新しさは、ポップであることとロックバンドであることを両輪で回しているところにあると思っている。そしてその両輪をともにフル稼働させ、J-POPと真正面から向き合ったのが今作だ。漫画家・高橋留美子…
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