2013年9月15日に東北で行われた、RADWIMPS初の野外ワンマン。3・11の後、約2年にわたった開催への歩みと、豪雨で迎えた朝から晴天の本番を迎える模様を綴ったブックレットが封入。今年の3月11日にも、RADWIMPSは4…
軽さと明度を増量した音空間やハイパーかつポップに突き抜けたヴィジュアル等、1作目を覆そうという反動の意志が感じられた前作にはタイヨンダイ・ブラクストン脱退の波紋と混乱が様々な意味で残響していた(メン…
indigo la Endが歌うのは、一貫して恋愛における「喪失」だ。今回のシングルもそうで、《雨が悩んで/私を避けて行くわ/雫がポツリと/落ちてもわかるように》(“雫に恋して”)というフレーズなんか、失恋の涙…
NCISのライヴモンスターぶりを全曲演奏のライヴシリーズで再確認し、ファン投票によって収録曲を決定するというライヴ盤『円環-ENCORE-』のプロジェクトは、バンドキャリアそのものをファンと共有する、という意味…
前作でマーク・ロンソンをプロデューサーに迎え、原点回帰とも評された傑作をすでに発表していたデュラン・デュランだが、今作は2015年の「今」を絶妙に落とし込んだ仕上がりになった。マーク・ロンソンの他、ナイ…
《何も言わないで 笑いながら さあ始めよう/手加減の無い未来を》(“手加減の無い未来”)からはじまり、《素顔は見せずに、誰が為の歌を/貴方にはこの歌を歌うから》(“素顔”)で幕を閉じる――このストレ…
闘い抜いて、立ち上がれなくなるところまでいったら「もういいんだよ」と言ってほしい。だけどまだ「あと少し」と思っていたら。どうしても諦められなかったら。私は「がんばれ」と言ってほしい。「笑顔で行け!」…
ザ・ブラック・キーズのダン・オーバックのソロ・プロジェクトである。ダンとともに共同プロデュースにあたっているのはNYのソウル~ファンク・レーベル〈トゥルース&ソウル〉の総帥であり、エル・ミッチェルズ・…
米津玄師の歌には嘘がない。それは彼が、確信できない言葉を使わないからだ。彼は「人と人とはわかり合えない」という思いを抱きながら、それでも他者と生きていきたいと願ってきた。だから、“サンタマリア”では…
凛として時雨が初海外レコーディングの場として選んだのがベルリン、しかもハンザ・スタジオだったと聞いて興味を掻き立てられた。何しろここはデヴィッド・ボウイのベルリン3部作を筆頭に錚々たるポストパンク、…
ガンズ・アンド・ローゼズのギタリストであるロン“バンブルフット”サールが、ヴォッタ兄弟と始めた新バンドで、そこにディスターブドのジョン・モイヤーと、元ストーン・テンプル・パイロッツのスコット・ウェイ…
9月の7thアルバム発売を目前にリリースされるのは、「オリジナルアルバム過去6作品を全曲披露した今年3〜5月の渋谷クアトロ3ヶ月連続ライヴの音源から、ファン投票で収録楽曲を決定」した、Nothing's Carved In S…
ピンク・フロイド、実に不思議なバンドだ。最初の中心人物が精神のバランスを崩して脱退したあと、80年代には次なるメイン・ソングライター、ロジャーまで脱けてしまった。どんな体制になっても、また各自のソロも…
椎名林檎が親交の深いふたりの男性アーティストと共演した今作。コカ・コーラのキャンペーンソング“長く短い祭り”は、元東京事変、浮雲とのデュエット曲。オートチューンのかかったふたりの気だるい掛け合いが、…
KANA-BOONは、同世代の中で他の追随を許さない存在だ。しかし、本人たちはずっと、自信なさげだった。まず、メジャーデビューシングルが『盛者必衰の理、お断り』で、《忘れないで》と繰り返す。1万人6千人を動員…
スペース・ロック、ネオゲイズ、チルウェイヴ等々2010年代サイケデリック・ポップの諸相は多岐にわたるが、そのアイコンとしてテーム・インパラは目覚ましい躍進を遂げてきた。前作『ローナイズム』の世界的ブレイ…
昔、「僕、立命館大の出身なんですけど、キュウソって関学(関西学院大)ですよね。関学って関関同立でいちばんモテるじゃないですか?」ときいた時のヤマサキセイヤの答え。「その関学なのにモテんいうのがどうい…
これがthe telephonesが最後に鳴らしたかった、今といつか再会するときの未来を繋げる音。だからこその、『Bye Bye Hello』。ひとりのリスナーとして、こういうtelephonesをずっと聴きたかったと素直に思った。全…
最高。やっぱり細美がやってくれた。そういうモノアイズ初音源。ロックは常に「今ロックとは何か」という時代的問いを作り手に強いる音楽だが、その問いを正面突破し、とにかく仲間を楽しませりゃいいんだよと細美…
「I Won't Turn Off My Radio(オレはラジオを切らないよ)」というタイトルが至って自然に「オレは闘いをやめないよ」と同義のタフネスをもって響いてくる人はそういない。そして、《パンクロックは学校よりも大…
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