奥田民生がソロとして活動する時のバンド・MTR&Yのメンバーは日本のロック界で最強である。ドラムス、湊雅史。ベース、小原礼。キーボード、斎藤有太。そしてここにギター・ボーカルで奥田民生が入るのである。このラインナップ自体がもう「ロックの傑作」なのだ。
だったらそれを、その事実を一枚のアルバムにすればいいんじゃないか、というのがこの奥田民生の4年ぶりの新作『サボテンミュージアム』だ。4人の演奏と、各楽器が出す音が、それそのものが完全に主役であり、歌詞や楽曲そのものはもう言ってみれば背景でしかない、というぐらいに振り切ったロック丸かじりアルバムである。2017年8月30日(水)発売の『ROCKIN'ON JAPAN』には、奥田民生が今作について語ったロングインタビューが掲載される。発売に先がけて、発言の一部をお届けする。
インタビュー=山崎洋一郎 撮影=オノツトム
まあ、音がいいかな?と。やっぱり礼さんと湊の感じっつーのは、スタジオに入ると薄れたりしてたんですよね。だからそれを前面に出すための曲作りをある程度意識して。まあ曲はね、もう全然簡単ですし、わりと(笑)短けーし、そういうことでいいのかな?と思いまして
曲数とか、短かったりとかいうのも含めて、なんか昔よく聴いてたようなアルバムに近い感じになってるなあっていう印象はあって。今はいろいろやろうと思えばできるけど、そういうトータルで同じような空気のまま進むっていうのがやりたかったのかな
自分でデモテープ作って云々っていうよりは、できてく感じの喜びが強いと思うんで。メロディとかギターのコードとか、最初に思ってたのじゃなくても別にいいし。すごい臨機応変にできるなあと思いながらやってましたね
まあこうなったからには、これからもこのバンドはね、やりゃあいいんだっていうことにはなったのかな、とは思うけど
続きは2017年8月30日(水)発売の『ROCKIN’ON JAPAN』10月号で!
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