Superfly @ 日本武道館

Superfly @ 日本武道館
Superfly @ 日本武道館
10月からの全国ツアー「Box Emotions Tour2009」に続いて行われた、キャリア初の武道館にしてチケット完売となった今夜の「Dancing at Budokan!」。アンコール含め約2時間半に及んだステージは、音楽シーンを天高く飛翔した今年のSuperflyを象徴する、また、そういった状況での武道館公演に期待されることすべてを成し遂げたといえる素晴しいライブだったと思う、本当に!

とにかく1曲目の「Hi-Five」から壮絶な盛り上がりで、ステージ中央のフロアがうぃ~んと開いて越智志帆が登場した時の爆発的な歓声といったら! 「キャー!」という女性ファンの声に混じって「志帆ちゃ~ん!」という野太い声も飛び交い、9,600人のオーディエンスのボルテージは最初からマックス状態。カラフルな衣装をまとった志帆が、その歌声を伸びやかに響かせながら手拍子をうながし、「いくぞ、武道館!」とさらに会場のテンションを高めていく。コーラス、ホーン・セクションを交えたビッグ・バンドの演奏も重厚かつ絢爛で、骨太なロック・グルーブが武道館を丸ごと揺らしていった。

「こんばんわ、Superflyです!」と、最初のブレイクで志帆。「待ちに待った武道館、みんな遊びにきてくれてどうもありがとう! タイトル通りみんなで踊って、笑って、楽しい時間を一緒に過ごしたいと思います!」。「まだ武道館で歌ってることが信じられないけど(笑)」と夢見心地の心胸の内を吐露しつつ、アリーナ席はもちろん、1階席、2階席のオーディエンスにも呼びかけながら、時にエネルギッシュに、時に語りかけるような穏やかさで歌を届けていく志帆。小さな身体をフルに使ったダイナミックなステージでありながら、会場の一人一人に気を配るような丁寧なスタンスが印象的だ。

ロックなナンバーで突っ走った序盤から一転、中盤に差しかかると「My Best of My Life」、「凛」とミディアム・ナンバーでじっくり聴かせる。ステージ・バックには巨大なミラー・ボールが現れて武道館に満天の星空を描き、視覚的にもロマンチックな時間を演出。その後にはステージ中央に一台のピアノがセットされ、「久しぶりに弾き語りでもやってみます」と志帆がひとりで演奏をはじめる。この時ばかりはみんな着席。空調の作動音が聞こえるほどの静寂の中で歌われた「Last Love Song」は、切実な歌唱が気持ちをダイレクトに伝える実に感動的なものだった。そして、今度はアコースティック・ギターを抱えて代表曲「愛をこめて花束を」をプレイ。再び武道館は総立ちとなり、この日いちばんといえるほどの大合唱が響きわたった。

終盤は「How do I survive」、「誕生」とロッキンなナンバーで武道館をシェイク! 客席ぎりぎりまで設けられた左右のステージを駆け回って、さらにエネルギッシュに動き回る志帆。「Alright」ではゴールドのドレスに衣装チェンジ。ステージ・バックには“Superfly”の電飾が躍り、真っ赤なライティングと相まって武道館はどこまでも狂騒の度合いを高めていくのだった。さらにさらに、「みんなでダンシングしようじゃなーい!?」と鳴らされた最新シングル「Dancing On The Fire」ではステージ後方に炎柱があがるわ、レーザー・ビームがびゅんびゅん飛び交うわで、文字通り目もくらむようなクライマックスが現出! 盤石のプレイ、めくるめく展開で一気に本編を駆け抜けた。

アンコールでは、ラフなTシャツ姿で登場した志帆。「今年はいろんな挑戦をさせてもらいました」とオーディエンスに語りかける――「今年40周年だったウッドストック・フェスティバルにも出させていただいて、ジャニスの曲を歌わせてもらったんですけど、もう今までになかったくらいの大きなプレッシャーを感じて。シャワーを浴びながら泣いたこともあって(苦笑)。そんなとき、日本で応援してくれているたくさんのファンの存在が支えになって、大きな壁を乗り越えることができました。本当にありがとう! それでね、武道館では絶対にジャニス・ジョップリンを歌おうと決めてたんです。心を込めて歌います!」と、ジャニスの名曲「Pieces of My Heart」を披露。「サイコーに気持ちよかった!」と念願叶っての歌唱に志帆も満面の笑みを浮かべていた。

「最初は舞い上がって歌詞がめちゃくちゃになったりもしたんですけど(笑)、9,600人もの人がここに集まってくれたことが本当に感激でした。大好きな武道館という場所にまた戻ってこれるようたくさんいい作品を作っていこうと思うので、これからもみなさんよろしくお願いします!」と最後に感謝と決意を届け、「I remember」で夢の舞台でのライブを締めくくった志帆。大晦日の「COUNTDOWN JAPAN 09/10」でも(年越しカウントダウンの大役!)、きっとその圧倒的な歌のパワーで2010年の到来を祝福してくれるはず!(奥村明裕)

1.Hi-Five
2.恋する瞳は美しい
3.Hanky Panky
4.ハロー・ハロー
5.やさしい気持ちで
6.孤独のハイエナ
7.My Best Of My Life
8.凛
9.Last Love Song
10.愛をこめて花束を
11.How Do I Survive?
12.誕生
13.See You
14.Alright!!
15.嘘とロマンスDANCE
16.Ain't No Crybaby
17.Dancing On The Fire

アンコール
18.マニフェスト
19.Piece Of My Heart
20.I Remember
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