【JAPAN最新号】Mrs. GREEN APPLE、1年8ヶ月の沈黙を破り、今フェーズ2の幕が開く! 新曲“ニュー・マイ・ノーマル”が告げる生まれ変わったミセスの未来とは?

【JAPAN最新号】Mrs. GREEN APPLE、1年8ヶ月の沈黙を破り、今フェーズ2の幕が開く! 新曲“ニュー・マイ・ノーマル”が告げる生まれ変わったミセスの未来とは?
現在発売中の『ROCKIN'ON JAPAN』5月号にMrs. GREEN APPLEの新曲“ニュー・マイ・ノーマル”のロングレビューを掲載!

1年8ヶ月の沈黙を破り、今フェーズ2の幕が開く!
新曲“ニュー・マイ・ノーマル”が告げる生まれ変わったミセスの未来とは?

文=小川智宏 撮影=成田英敏


活動休止から1年8ヶ月、いよいよ開幕したMrs. GREEN APPLEの「フェーズ2」。その始まりを告げる新曲“ニュー・マイ・ノーマル”は、長く止めていた息を大きく吸うような大森元貴(Vo・G)の生々しいブレスとともに、こんな歌詞で始まる。

《エンドレス 鳴り止まない
酸いも甘いも引っ掻き傷も愛して
足りない何かを今も待ち侘びてます
汚れてしまう前に大事に壊せますか?
変わらないものだけを今は数えている》


《汚れてしまう前に大事に》壊すとはどういうことなのか、《足りない何か》とは、数えている《変わらないもの》とはなんなのか――それが具体的に意味するものを、当然ながら歌詞は説明しない。だが、ひとつだけはっきりと言えることがあるとすれば、ここにはさまざまな困難や葛藤を経て辿り着いた、ミセスの新たなスタート地点が刻まれているということだ。高鳴る鼓動のようなビートとエネルギッシュなストリングスのサウンド、そしてこれまでのミセスの物語をすべて引き連れるようにして前へ前へと進む(つまりとても「ミセスらしい」)バンドサウンドは、彼らが今感じている昂揚と掲げている意思を、言葉以上に雄弁に物語っている。

2020年7月8日、ベストアルバムのリリースとともにMrs. GREEN APPLEは「フェーズ1完結」を宣言、バンドは当面の間活動休止に入った。まさに青天の霹靂、突然の知らせだったが、実を言えば僕はそういう決断を彼らがしたこと自体にはそれほど大きな驚きはなかった。その前年、2019年にミセスが見せたアクションの数々は、それまでの活動の集大成、ある種の到達点と言えるものだったからだ。結果的にフェーズ1最後のオリジナルアルバムとなった『Attitude』はメッセージ的にも音楽的にもとても密度の高い作品となったし、そのアルバムを引っ提げて開催された初めてのアリーナツアーには「エデンの園」という示唆的なタイトルがつけられた。バンドとして最初の成熟期を迎える中で(『Attitude』のアートワークには完熟した実をたわわに実らせたリンゴの木が描かれていた)、居心地のいい楽園を捨てて「外」に足を踏み出すべき時が近づいていることを、それらは暗に告げていたのだ。(以下、本誌記事に続く)

(『ROCKIN'ON JAPAN』2022年5月号より抜粋)


【JAPAN最新号】Mrs. GREEN APPLE、1年8ヶ月の沈黙を破り、今フェーズ2の幕が開く! 新曲“ニュー・マイ・ノーマル”が告げる生まれ変わったミセスの未来とは? - 『ROCKIN'ON JAPAN』2022年5月号『ROCKIN'ON JAPAN』2022年5月号
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