現在発売中の『ROCKIN'ON JAPAN』5月号にASIAN KUNG-FU GENERATIONが登場!全曲テイストが違うからどうしようって。
これ、変にコンセプトとか作ってもぐちゃぐちゃになるから、好きに曲だけ作ろ、みたいな。
『ソルファ』とか『君繋』とかの頃に近いですね、やり方は(後藤)
結成25周年、10作目のアルバム『プラネットフォークス』
アジカン史上最もバラエティー豊かな傑作の全貌を訊く
インタビュー=山崎洋一郎 撮影=ヤン・ブース
コンセプトやテーマに縛られない、バリエーション豊かな楽曲が収録されたアルバム。王道アジカンな印象の曲もあれば、ニュータイプの曲もあれば、フィーチャリング/コラボ曲もあれば、後藤正文のソロアルバムに入ってそうな曲もある。曲調は多彩だがこねくり回した感じは全然なくて、どの曲もフレッシュでストレートな印象。だからか、chelmicoのRachelとOMSBのラップをフィーチャーした“星の夜、ひかりの街(feat. Rachel & OMSB)”がもはや「アジカンのもうひとつの王道2022」として聴こえてくるような、じつはとても先進的なアルバムになっていると思う。そして、どの曲も、歌のメロディがより明快になり、曖昧さや迷いを脱ぎ捨てて裸になっている。そこも素晴らしい。
今年は結成25周年の締めくくりということで特別なライブが行われたりしたが、デビューからはまだ19年。もう30周年も40周年も普通にアリなロックバンドの世界だから、まだまだ当たり前のようにこうして太くなりながら進化していく姿勢に未来を感じるし、頼もしいと思う。(山崎洋一郎)
(『ROCKIN'ON JAPAN』2022年5月号より抜粋)