【JAPAN最新号】Saucy Dog 石原慎也が知られざる衝撃の半生を語った2万字インタビュー、そしてメンバー3人で語り尽くしたSaucy Dogの5曲

【JAPAN最新号】Saucy Dog 石原慎也が知られざる衝撃の半生を語った2万字インタビュー、そしてメンバー3人で語り尽くしたSaucy Dogの5曲

最初にこのふたりを誘った自分は間違ってなかったと思うし。
この3人での未来も見える(石原)

現在発売中の『ROCKIN'ON JAPAN』5月号表紙巻頭にSaucy Dogが登場!

歌とメロディで大躍進する蒼き3ピース
石原慎也が知られざる衝撃の半生を語った2万字インタビュー、
そしてメンバー3人で語り尽くしたSaucy Dogの5曲で送る初の表紙巻頭特集!

インタビュー=徳山弘基 撮影=澤田健太


半年前に行われたホールツアーでの出来事から。東京公演の終演後、僕は楽屋に行って「本当に歌がよかった」と石原慎也に率直な感想を伝えた。すると彼は、少しニヤリとしながら「他はどうでした?」とすぐさま聞き返してきたのだ。おそらく歌を褒められるのには慣れていて半ばうんざりしていたのかもしれない。石原らしいリアクションだと思った。ただ、それでもなおSaucy Dogの素晴らしさは歌にある、と僕は強く断言したい。

しかし今思うと、僕が石原に伝えた感想にはひとつ足りない言葉があった。本当に伝えたかったのは「バンド」の歌がよかったということなのだ。孤独で濃密な世界から生まれるシンガーソングライターの歌も、緻密に計算された構成と鍛え上げられたパフォーマンスから生まれるアイドルの歌も当然素晴らしい。ただバンドの歌はそれらとは別種の特別な輝きを放つことがある。もともとは赤の他人同士であるメンバーが集結し、ひとつのメロディ、ひとつのリリック、ひとつのアレンジを頼りに、ひとつの歌を紡ぎ出すプロセスは、それ自体がポップミュージックの魔法だ。たとえば彼らの代表曲“いつか”や“シンデレラボーイ”に感じ取ることができる強烈な青春感はなぜ生まれるのか? 石原の歌唱力がどれだけ素晴らしくても彼ひとりではそれを表現しきれないだろう。せとゆいかのコーラスがあるからこそ、秋澤和貴を含めた3人のプレイがあるからこそ、Saucy Dogの青春はここまであざやかな歌として完成する。つまりSaucy Dogの歌は、バンドの物語とイコールだからこそ、ここまで強い輝きを放つことができるのだ。同時に、ここまで歌の力を信じられる「バンド」に、僕は久々に出会った。

今回初となる表紙巻頭特集では石原慎也の2万字インタビュー、そしてバンドの代表曲5曲を語り尽くしたメンバー全員インタビューを掲載した。リスナー一人ひとりの心情や生活を鋭く、生々しく描き出し、そして時にやさしく包み込んでくれるSaucy Dogの歌は、どうやって生まれ、そしてなぜ今これだけ大きな支持を集めることができるのか。そのすべてを解き明かす充実の特集に仕上がったと思う。(徳山弘基)

(『ROCKIN'ON JAPAN』2022年5月号より抜粋)


【JAPAN最新号】Saucy Dog 石原慎也が知られざる衝撃の半生を語った2万字インタビュー、そしてメンバー3人で語り尽くしたSaucy Dogの5曲 - 『ROCKIN'ON JAPAN』2022年5月号『ROCKIN'ON JAPAN』2022年5月号
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