現在発売中の『ROCKIN'ON JAPAN』10月号に9mm Parabellum Bulletが登場!コロナ以降の自分たちが置かれている状況を全部含めて、タイトロープ上にいるっていう。決定的に前向きっていうより、余白とか揺さぶりがあるほうがいいなと思って
挑戦と王道。9mmの9thアルバム『TIGHTROPE』
インタビュー=山崎洋一郎 撮影=西槇太一
9mm Parabellum Bulletの新しいアルバム『TIGHTROPE』 は堂々の、どこからどう聴いても9mmなアルバムになった。バンドの姿勢は完全に基本に戻り、だからこそ挑戦的でバラエティーに富んで期待値を上回る、そういうアルバムになった。滝の腕のコンディションやコロナ禍による影響を反映した作品、ではもはやない。9mmの2022年最新ニュートラルモード、それがこのアルバムだ。
サイケゴス昭和歌謡もあれば、インストのメタルアンセムもあれば、そしてリード曲のうちのひとつはなんと9mmの夏歌である。そして既発曲の“One More Time”、“白夜の日々”など、これぞ9mmな曲もたっぷり4曲ある。挑戦と王道、どちらにも攻めたうえで、アルバムタイトルは『TIGHTROPE』なのである。堂々、だけどスリリング。これぞ9mm、とはそういう意味なのだ。そんな今作について、滝と菅原のふたりに訊いた。(山崎洋一郎)
(『ROCKIN'ON JAPAN』2022年10月号より抜粋)