フラカン圭介と私
2010.04.29 17:10
私は、フラワーカンパニーズの鈴木圭介に、
サムい! こいつ、サムいわ!!
と、思われている。
こないだの土日、恵比寿リキッドルームの2日目。
後半のMCで、調子にのってしゃべっていた圭介、
話の中で「うざい」という言葉を使ったんだけど、その直後に、
「あ! 俺、今、『うざい』って言っちゃった! うわー!!」
と、後悔していた。
若者言葉を使うのが、とにかくイヤだそうです。
「うざい」ってそんなにイヤかなあ。と思ったが、まあ、わからなくもない。
そういえば、大昔ロッキング・オン・ジャパンで、
トータス松本(「ガッツだぜ!!」直前の頃)と甲本ヒロト
(ブルーハーツ解散直前の頃)に対談してもらった時、
「流行語が使えない」という話で意気投合していた。
「飲み屋で学生がとんねるずのギャグで盛り上がってるのとか、
もう耐えられへんねん」
「ああ、ああ! 『そこまで言う? あんたが言う!』とかな」
「そうそうそう!」
と。
それと同じですね。
で、ライブが終わって、楽屋にあいさつに行って、「じゃあ帰るね」と
言ったら、圭介が「あ、おつかれです。ありがとう」と、手を差し出してきた。
握手? このコミュニケーション嫌いな男が。珍しい。
と思いつつ手を握ったんだけど、その時に、つい、やってしまったのです。
普通に握手したあと、手のひらをひっくり返して、
上向きでもう一度握手する
という動作を。
そう、二度目の握手は、あの、アームレスリングの形です。
そんなことやってんの?
あんたヒップホップの人? サムい!
と思われても一切反論できませんが、
これ、十数年前、日常的にクラブに遊びに行くようになってから、
ついてしまった習慣なのです。
ヒップホップとかハウスとかに関係なく、クラブで遊んでる人って、
なんかやたら握手するのね。曽我部くんとかもそうだけど。
で、みんな、普通に握手→手のひらをひっくり返して上向きに握手、
の、2アクションなのね、必ず。
僕も最初は「ええっ!?」「何これ?」と思ったが、あまりにも
みんなそうなので、じきに慣れて、そしてなじんでしまった。
そうなってから十数年が経過した。
で、クラブとかにまあったく縁のない鈴木圭介さんに対して、
つい、やってしまったのだ。
グレートならまだしも。
圭介、なんとも言えない顔をした。
その瞬間、「あっしまった! やってもうた!!」と気づいたものの、
もう取り返しがつかず、逃げるように帰途についた私だったのでした。
そして、その夜、布団の中で、
「うわあ、やってもうたあ。
あいつ絶対、『兵庫、サムぅ』って思ってるぅー」
と、身もだえしたのでした。
写真はセールス好調の最新シングル、「元少年の歌」のフライヤー。
竹安の形だけ中途半端で、そこがいかにも竹安っぽくて素敵です。