既にNEWSでも報じられている通り、竹内電気から斉藤伸也が来年2月に脱退する。驚いた。ただ、さすがに納得とまではいかないけど、「ああ……そういうことかあ……」という変な受け止め方をしている自分もいる。
斉藤は竹電の中で、スタイル的にも、そしてマインド的にも、一番ロックな人だ。もちろんそこには竹電のポップな文脈におけるロックという注釈が付くのだけど、彼が時折弾くヘビィーなギターフレーズは、このバンドを単なる「懐メロポップ愛好家」と隔てる重要なファクターのひとつであったことは間違いない。もちろんソングライターとしての彼の役割も計り知れない。
そして、こういう彼の特質を理解する者にとっては、今回の「考えや方向性のズレ」、さらには「4人で一から作る新しい竹内電気」というものの輪郭をある程度はイメージできる。ただひとまずは、次のアクションを待とうと思う。何よりも、竹電のライヴであの奇抜なビジュアルとサラサラのロングヘアーが見納めだというのは、とにかく寂しいの一言に尽きる。(徳山)
竹内電気
2010.12.01 07:32