U2が「日本のファンの皆さんによろしく伝えて欲しい」と世界ツアー初日開始30分前に楽屋に招待してくれた!+舞台裏映像

U2が「日本のファンの皆さんによろしく伝えて欲しい」と世界ツアー初日開始30分前に楽屋に招待してくれた!+舞台裏映像

U2の世界ツアー”iNNOCENCE + eXPERIENCE" の初日に行ったことはご紹介した通り。
http://ro69.jp/blog/nakamura/124018

そこでも少し書いたけど、実はその時、U2が、世界ツアー初日が始まる30分前という、恐らく緊迫と興奮が入り交じっているような大事な瞬間に、私たち日本のジャーナリストだけを楽屋に招待してくれた。

世界中からジャーナリストが集まっていたのに、私と元ロンドンコレポンで今はバンクーバーに住んでらっしゃる山下えりかさんだけを!

もちろんその日バンクーバーに着くまで知らなかった大サプライズで、理由は、「日本のファンの皆さんによろしく伝えたいから!」ということ。というのも、「360°公演の時は日本に行けなくて、長い間日本に行けていないから」ということだった。それが伝えたいがために、貴重な時間を割いてくれたのだ。

開始30分前なので、それ以上の会話を交わすことはできなかったのだけど、その行為自体の意味が大きい。

まずボノが楽屋にやって来て、驚いたのは、開口一番えりかさんに、「ロンドンから引っ越したんだってね。バンクーバーはどう?」と聞いたこと。恐らく部屋に来る前に、私たちが誰なのかを事務所の方が説明したのだと思うけど、その姿勢自体に感動。えりかさんは、U2に何度もインタビューしているので、もちろん覚えている可能性は大だし。私も一度インタビューしたことがあるんだけど、「あ、君にも会ったよね」と言ってくれたので、びっくりした。

ケガした腕のことを聞いたら、「ほとんど感覚がないんだけど、1日に1ミリずつ治っているような気がする。1年経ったら治っていて欲しいんだけど」と。「何が悲しいって、これまでギターを弾いて曲を書いてきたからそれができないのが悲しい」と本当に悲しそうだった。でも、すかさず「メンバーは、僕がステージでギターを弾けないほうが嬉しいみたいなんだけどね(笑)」とジョークに切り替えていた。「ピアノは少しだけ弾くんだ」と言って、実際ステージで少しだけピアノを弾く場面があった。

それから娘さんのことを話して、一人は、女優として活躍していて、「このライブが終わる時間くらいにはスティーブン・ソダバーグの作品を撮り終える瞬間くらいだと思う」ということ。もう一人は、「政治に興味があって、活動家なんだよね」と言った瞬間に、えりかさんがすかさず「親の血を引きましたね」と言ったら、嬉しそうに笑っていた。「今日はアリ(奥さん)が見に来てくれているんだ」とも。

そこでエッジとアダム・クレイトン登場。

ツアーの主旨を聞いたら、ボノが「僕らが育ったストリートを再現していて、そこから僕らの歩いた道のりを物語として語るんだ」と言っていた。「でも、全員のストリートを再現はできないから、僕の家が選ばれたんだけどね」と。そこで、始まりはこうでああでと言ったら、エッジが、「そこで僕のギターが鳴って、君がこっちに動いて……」などとさすが初日直前の確認作業をしていた。

実際ステージでは決まった動きがいくつもあって、しかしみんなそれをすごく自然な動きでやってのけていたので驚いた。しっかりとリハーサルした証拠。エッジは初日にステージから落ちてしまったけど。
http://ro69.jp/blog/nakamura/124091

ぜひぜひ来日公演もして欲しいという感じだけど、現時点での可能性は、「なんとか行けたら良いけど!」というまだ分からないという感じだった。

今回のツアーは、スタジアムで行われた360°に比べたら、アリーナなので規模は小さいけど、楽屋裏はほとんどひとつの村が動いたくらいの規模の物が置かれていた。なんとトラック24台で動いているそうだ。

TVで放送された舞台裏映像はこちら。

なんとか来日してくれるように祈りましょう!!
中村明美の「ニューヨーク通信」の最新記事
公式SNSアカウントをフォローする

人気記事

最新ブログ

フォローする