新ローリング・ストーン/MGMT!
2010.04.01 10:30
最新号のローリング・ストーン誌が発売。表紙はYAY!『グリー』。日本の皆さんおなじみではないかもですが(ちょっと前にカットで紹介させていただきました。日本でも放送中)、今アメリカでセンセーションを巻き起こしているTV番組です。内容ははっきり言って超ありがち。ナードの逆襲!のような番組で、学校の落ちこぼれが合唱隊を作り、地域を勝ち抜いていく話。なんだけど、やっぱりその普遍的なフォーマットに、現代風の捻りがあって、それが今のアメリカにがっちりとはまったよい例。そもそも、『ハイスクール・ミュージカル』みたいな、学校物、ミュージカル流行みたいな流れもあったし。でも、ザック・エフロンでディズニーで、というお利口さんの『ハイスクール』に比べるとやっぱりこっちの番組のほうが、アウトサイダーでだから面白い。そもそも、あまりにゲイっぽいから、これは民放局では受けないはずと最初は思われていたくらいだったから。
この合唱隊が、レディ・ガガとかカニエ・ウエストなど今流行の曲をカバーする日もあれば、80年代のポップ・ソングをカバーする日もあり、今日は「++」デイ!と、誰のカバーの日なのかをみんなが楽しみにするような具合になっている。あまりの人気に、そのうち、アーティスト達も自らゲスト出演するようになって、なんとこれから始まる第2シーズンには、「マドンナ・デイ」があり、マドンナが自ら出演することになっているのだ!
『グリー』の出演者達は、今度ラジオ・シティ(8000人)でコンサートをやるんだけど、それが、なんとすごい勢いで売れて、4日間もライブやるんです!!それって、ガガと同じ(笑)。恐るべしナード。
そしてナードの逆襲と言えば!MGMTの新作も言ってみれば、そういう作品。最新号では、スペースの関係で掲載できなかったけど、アンドリューはこんなことを言っていた。「うーん……たぶん僕らは、今何がクールなのかってことにまったく疎いっていうのも大きいかもしれない(笑)。どんなことをやることが新しいのか、ってこともわかってないっていうか(笑)。新しいバンドはもう全然聴かなくなっちゃったから、それがむしろここでは有利に働いたということはあるのかもしれない。だから、ここでやったことは、もう今まったくクールでもなんでもないことなんじゃないかと思ってるんだ(笑)。だから人がこのアルバムにどう反応してくれるのかまるでわからないんだけど。でも、恐らくみんなもっとダンスができるような曲を期待しているんじゃないかと思うけど、結果的にはその真逆にいってしまったということなんだよね」。
そして、ローリング・ストーンに『コングラチュレイションズ』のアルバム・レビューが掲載されているのだけど、なんと3つ星。えええええ。5つ星が満点なので、真ん中。内容的にけなしているわけではないけど、「手堅いスタート」と。なんか、落ち着いちゃってるなああああああ。隣にある、Dr.Dogの新作のほうが点数高くて3つ星半なんですけど……。