Fleet Foxesのロビン、歌詞はエリオット・スミスを目指すと語る。

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本日、世界に先駆けてフリート・フォクシーズの新作『ヘルプレスネス・ブルース』の日本盤が目出たく発売となります!

これから発売の最新号にインタビューを掲載しておりますが、実はインタビューは掲載分の2倍以上あり、泣く泣く削りました。今日は、その中で歌詞について語った部分を少しご紹介。

「音楽というのは、自分の感情を表現するための本当に最高の手段であって、それ以外の方法では自分の感情を吐き出すことなんてできないんじゃないかと思うんだ。例え友達や家族と話しても、自分の気持ちをすべて伝えられたような気がしない………でも、僕に一度も会ったことのないような人でも、このアルバムを聴けば、僕のことをより深く理解してもらえるんじゃないか、とすら思えるんだ。そして、そう思えることで、どういうわけかすごく安心できるんだ。例えば、エリオット・スミスのアルバムを聴くと、エリオット・スミスについてより理解できたような気がするよね。エリオット・スミスに一度も会ったことがないけど、僕は彼のことを知っていると思えるんだ」。

と、アーティストしてのみならず、人間形成の過程において、エリオット・スミスには多大なる影響を受けたと語るロビン・ペックノールドですが、新作の歌詞は、前作よりずっとパーソナルで、本当に痛々しく思い切りダークです。

例えば3曲目の”Bettery Kinzie”ではいきなり、

「ある朝目を覚ますと
自分の指が一本残らず腐っていて
僕は突然死の底にあった
回復の見込みはない」

と始まります。

しかし、それでそれがどんな風に歌われているのか、
こちらで聴いてみてください。思い切り活き活きと響きます。
http://www.npr.org/2011/04/25/135550848/first-listen-fleet-foxes-helplessness-blues#playlist

この世界観の源がフリート・フォクシーズのキーのひとつであり、しかし、それをなぜこんな風に響かせるのか、も訊いたのですが、それも掲載文に入り切らなかったので、またいつかご紹介します。

と言う訳で、押し売りするわけではないのですが、歌詞を読むのはすごく大事だと思います!もし可能なら日本盤をぜひ買ってください。新谷洋子さんの対訳も素晴らしいです(友達だから言うわけじゃないですが)。個人的には、現時点での今年のだんとつナンバー1。ひとりでも多くの方に聴いてもらいたいです。

http://trafficjpn.com/fleetfoxes/

photo from All Points West 2009/ Akemi Nakamura
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