ONE OK ROCK、ついに届いた新曲“Always coming back”を聴いた

ONE OK ROCK、ついに届いた新曲“Always coming back”を聴いた

ONE OK ROCKの最新アルバム『35xxxv』に伴う全国アリーナツアーのさいたまスーパーアリーナ公演の模様を収めた映像作品『ONE OK ROCK 2015 “35xxxv”JAPAN TOUR LIVE&DOCUMENTARY』が4月6日に発売される。その現場にいた人も、見逃した人も、世界を股にかける日本最強のロックバンドが放つ無敵のオーラに触れてほしい。いや、ほんとに理屈抜きですごいんです。リリースまで待てない!という方に、なんと彼らから新曲“Always coming back”が届いた。

これはドコモCMの続編となる「感情のすべて/仲間」編に起用されることになり、3月11日からiTunesおよびdヒッツ&dミュージックにて配信されている。過去に“Wherever you are”“Cry out”がドコモCMソングに抜擢されたが、“Always coming back”は前述の2曲とはまたタイプが異なる。壮大なバラードでもなければ、躍動感漲るロックナンバーでもない。あえて言うならば、精密かつ繊細に作られた手工芸品みたいな曲調と言えるだろう。触れた瞬間に壊れそうなシャボン玉のごとき儚い歌声と美しすぎるギターのアルペジオ。聴き手の心の機微にピタッと寄り添い、こちらが立ち上がれるまで横でずっと座って待ってくれるような温もりのあるサウンドに引き込まれる。

弾き語りでも成り立つ完璧なメロディが、「完璧」とはほど遠い僕たちの心情を優しく包み込んでくれる。ほぼ全編英語詞の楽曲になっているが、前半と後半にフッと挟まれる日本語詞もいい。胸に沁みる、いや、突き刺さってくる。特に後半の《明日もしも君がそこにいなくても/怖くないって言えるくらい強くなる》の歌詞にはドキッとした。自らに言い聞かせた潔い語り口だ。願望ではなく、ここにはひとつの決意が込められている。繰り返し聴きたくなる静謐な名曲だ。(荒金良介)
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