本日配信、ONE OK ROCKの新曲“Taking Off”を即聴いた!

本日配信、ONE OK ROCKの新曲“Taking Off”を即聴いた!

まさに「ONE OK ROCK 2016 SPECIAL LIVE IN NAGISAEN」2日目のロングレポートを、2016年9月30日(金)発売の『ROCKIN'ON JAPAN』掲載に向けて書き進めている中、日付が本日16日に切り替わったところで早速ONE OK ROCKの新曲“Taking Off”をiTunesでDLしてエンドレスリピートしながらこれを書いているのだが。

すごい、これ。
完全に新次元のONE OK ROCKの音だ。
というか、日本のロックバンドがここまでクール&ハイエナジーな音像を描けるのか?という驚きと感激で、聴いてるこっちの固定観念を爽快に吹っ飛ばしてくれる、そんなサウンドが“Taking Off”には確かに詰まっている。

“Taking Off”は疾走感や衝動感を抑えたミドルテンポの楽曲だし、これまでのONE OK ROCKのアグレッシブなアンセムとは一線を画したミステリアスな質感を持っている。だが、憂いの波動そのものの如く響くToruの重く美しいギターサウンドも、苦悶の闇に光を通すようなTakaの熱唱も含め、4人が奏でる歌や楽器音が個々の境界線を超えて、ロックアートとしての奇跡のバランスを体現するに至っている。

それこそジョン・フェルドマンと組んだ『人生×僕=』の時も「ONE OK ROCKはまた新しいステージに進んだ」と思ったし、アメリカでレコーディングに挑んだ“Mighty Long Fall”など『35xxxv』の楽曲群を聴いた時にもそう思った。でも、“Taking Off”のスケール感と迫力は、これまでの経験を血肉化しつつ、今までのONE OK ROCK像すらも刷新するだけの鮮烈さに満ちたものだ。

先日の「SPECIAL LIVE IN NAGISAEN」で観た際も、本編終盤の“アンサイズニア”と“The Beginning”の間で、巨大ステージごとハイパーなロックの異空間に連れ去ってしまうような謎めいた空気感を“Taking Off”が醸し出していたのを思い出す。
音の粒子のひとつひとつに至るまで張り詰めた緊迫感と覚醒感に満ちていながら、5万5千人丸ごと抱きしめて「その先」へと導いていく包容力をも兼ね備えた音空間――「この景色は僕らにとってまだまだ通過点に過ぎません!」と宣誓していたTakaら4人の目には、“Taking Off”以降のビジョンがしっかり見えているに違いない。

そんなことを思いながら、改めて渚園レポの続きに取り掛かっています。
RO69のライブレポート(http://ro69.jp/news/detail/148429)に書ききれなかったことも含め、じっくり書きます。JAPAN発売までしばしお待ちを。(高橋智樹)
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