Hi-STANDARD全ディスクレビュー 1stアルバム『LAST OF SUNNY DAY』(1994/6/30)

Hi-STANDARD全ディスクレビュー 1stアルバム『LAST OF SUNNY DAY』(1994/6/30)

『GROWING UP』でHi-STANDARDを知った私は、『LAST OF SUNNY DAY』は後追いで聴くこととなった。帯に書いてあった文字は「超トリオ」。この言葉ほど、当時から今まで彼らのことを端的に的確に表している言葉はないと思う。たった3人で彼らは、セールスをはじめとした社会現象を起こしたというだけではなく、多くの人生を引っ張っていくようなバンドになったのだから。

その「原石」と言える今作は、粗削りなバンドサウンドの中に、はみ出すほどの情熱が詰まっている。当時は、喜びや楽しみといったポジティブな感情だけではなく、怒りや悲しみと言ったネガティブな感情も、こんなにも眩しく吐き出すことが出来るのか!? と耳から鱗を落とさずにはいられなかった。

彼らに出会った頃のことを最も思い出す楽曲が“SUNNY DAY”。曇天に浸っていた10代の私に、晴天の喜びを教えてくれた彼らの存在そのものが歌われているようだから。《時が経ち ボクは大人になった/少しずつ あの瞬間のときめきや新鮮さが/薄らいでゆくのに連れて/周りの中傷ばかりが大きくなってゆく/でも決して忘れたくないんだ/ここには愛がいっぱいだって事を》(“SUNNY DAY”和訳)――青春真っただ中だからこそ響くと思っていた歌詞だけれど、今、大人になってから聴くと、よりいっそう染みる。(高橋美穂)
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