髭、来年ニューアルバムに向けて絶好調! 全国ツアー終盤の渋谷クアトロ公演を観た
2016.11.20 22:30
シングル『DEVIL'S ODD EYE』『スターマイン』を携えて9月から行われていた髭の全国ツアー「YAYAYAYAYA」もいよいよ終盤戦。
東名阪クアトロを巡るファイナルシリーズの初日:渋谷クラブクアトロ。最高だった。
両シングルの曲を盛り込みつつ、オールタイムベストな選曲でがっつりアゲ倒しつつ、来年リリース予定というニューアルバムからの新曲も披露。
アルバム『ねむらない』での平熱サイケ感とはまったく異なる、歓喜とサイケとロックンロールの鮮やかなメリハリが効いた最新モードの熱狂空間を生み出してみせていた。
もう13年近く髭を観てきたが、どんなにキャッチーに多幸感を鳴らしても、メロウな感傷を歌っても、尖った衝動を響かせても、髭はいつだって掴めそうで掴めないバンドだったし、「決して解けることのないポップの魔法」であり続けてきた。
フィリポがバンドを離れた直後の『ねむらない』のセンチメントも完全に対象化した今の髭は、かつてないほどに自然体で、にこやかで、野性的で、伸びやかな冒険心に満ちていて嬉しかった。
写真は終演後、「ほぼ髭!」と紹介されていたサポートドラマー=佐藤謙介(ex.踊ってばかりの国)も含めての楽屋ショット。
メンバーそれぞれと話したが、完全燃焼しきった「その先」に何かがみなぎっているような、実にいい表情だった。
髭は12月にニューアルバムのレコーディング突入とのこと。その前に次の土日はツアー締め括りの名阪クアトロ公演!(高橋智樹)