スティングが日本にやってきた! スペシャル・イベントをレポ、そして来日公演も発表!
2016.11.29 14:43
11月11日に最新アルバム『ニューヨーク9番街57丁目』をリリースしたスティングが来日。プロモーションの一環として、28日の夜に六本木ハードロックカフェで、多数の応募者から選ばれた約100人のファンを前にスペシャル・イベントを行なった。
これまでは武道館や東京ドームといった大会場で眺めてきたビッグ・アーティストを至近距離から見て、現在65歳のスティングがいい感じで年齢を重ねながらも、ひさびさにロック回帰した最新作の内容も反映してか、全身から若々しいオーラを放っていることを実感する。
司会者の挨拶に続き、レコード会社からのプレゼントを受け渡すセレモニーも早々に、当日の目玉であるアコースティック・ライブへ。
いきなり1曲目からポリスの“Message In A Bottle(孤独なメッセージ)”が歌われ、詰めかけた観客からは大歓声があがる。さらに、ニュー・アルバムに収録されているナンバーの“I Can't Stop Thinking About You”や“One Fine Day”、映画『レオン』で使われた代表曲“Shape Of My Heart”、そして最後に“Down, Down, Down”と全5曲を披露。
長年の創作パートナーとも言えるドミニク・ミラーをサポート・ギターに従え、スティング自身はほとんどの曲でベースを弾いていた。ポリス時代の反動なのか、ソロ・キャリアではベースを必ずしも自身のメイン楽器と位置付けてこなかったイメージを持っていたせいで、あらためて現在の彼のモードが「ロック」であることを印象づけられた気がする。声もすごくよく出ており、もちろんアンプも通してはいるのだが、生歌自体がしっかりと響いてくるようで、直に耳にすることができたファンにとっては至福の時間だったに違いない。
イベント後半は、J-WAVEの番組の公開収録となり、ニューヨークという街が持つ魅力と新作の関係とか、ベースという楽器に対するこだわりなどについて、興味深い話を語ってくれた。ちなみに、最近お気に入りのアーティストは、愛娘であるエリオット・サムナーと、最新作でバック・ヴォーカルにフィーチャーされているザ・ラスト・バンドレロスだとのこと。
そして最後には、2017年6月に来日公演を行なう、とスティング本人の口から正式に発表、場内の興奮は一気に頂点へ。
今度のツアーでは『ニューヨーク9番街57丁目』の作風を反映し、ギターをメインにしたバンド編成をとって、前述のラスト・バンドレロスも同行させるつもりだそうで、今から期待は大きく膨れ上がるばかりだ。(鈴木喜之)