アークティック・モンキーズ、未踏の境地へと到達した最新アルバム『ザ・カー』。その美しく深淵な響きの本質を解き明かす。

アークティック・モンキーズ、未踏の境地へと到達した最新アルバム『ザ・カー』。その美しく深淵な響きの本質を解き明かす。

現在発売中のロッキング・オン12月号では、アークティック・モンキーズの新作『ザ・カー』のロングレビューを掲載しています。
以下、本記事の冒頭部分より。



文=坂本麻里子

アレックス・ターナーご当人様、いらっしゃったら起立くださいますか? ついエミネムをパロってしまいたくなるくらい、過去数年のアレックス/アークティック・モンキーズの変化・多角的な進化はめまぐるしかった。

「英インディガレージロック」の殻を打ち破り前々作『AM』(2013年)でタフなグルーヴロッカーに転生し、全米チャート過去最高位を達成。普通ならここで「AM2」を畳み掛けるものだろうが、集大成的な同作でひとつのチャプターに区切りをつけた彼らは前作『トランクイリティ・ベース・ホテル・アンド・カジノ』(18年)で(文字通り宇宙へ)潔くワープし、周囲を更にあっと言わせた。

正直、あの作品で新たにアクモンのファンになった人は意外と多いと思う。ラディカルな音楽的刷新はデヴィッド・ボウイ後の世代にとって当たり前だし、レディオヘッドの『キッド A』/『アムニージアック』の先例ももちろんある。

だがいわゆる「ビートルズ」型の、しかも本領は歌とライブにあるロックバンドでここまで大胆な変わり身はなかなか達成しにくい。(以下、本誌記事へ続く)



アークティック・モンキーズの記事の続きは、現在発売中の『ロッキング・オン』12月号に掲載中です。ご購入はお近くの書店または以下のリンク先より。

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