現在発売中のロッキング・オン6月号では、スラッシュのインタビューを掲載!
以下、本インタビューの冒頭部分より。
「ブルースもロックンロールも、ナチュラルにやるスピリットが大切だ。
そうすると本物になる。
これが現代のレコーディングに失われてしまっている」
●素晴らしいアルバムですね。このアルバムのアイディアになったものは、90年代にスラッシュズ・スネイクピットの活動の合間にやっていたスラッシュズ・ブルース・ボールと、ゲストボーカリストを迎えて制作した、2000年のソロアルバム『スラッシュ』の組み合わせでしょうか。
「ほとんどの人はスラッシュズ・ブルース・ボールのことは知らない。これは90年代後半にやっていたバンドだ。超飲んだくれのブルースのカバーバンドで、あのバンドにいたメンバーの一部がこのアルバムに参加している。いつか、彼らとブルースのカバールバムを作りたいと思っていた。ガンズ・アンド・ローゼズのツアーの合間に2~3週間の時間ができたので、『このアルバムをやろう』と思った。そこで、ジョニー・グリパリック(B)、テディ・アンドレアディス(Key)に連絡して、昔やっていた曲と新しくやりたいと思った曲を選んだ。以前はテディがボーカルをやっていたが、『いろんなシンガーと一緒にやろう』と考えていた。そのアイディアが頭の片隅にあったが、そのことは彼らには言わなかった。確かに、君が言うように俺のファーストソロアルバムみたいな感じでもあるが、このやり方でうまくいったんだ」
●このアルバムは興味深い視点で描かれていますね。あなたはイギリスで生まれ育ち、その後、アメリカに移り住みました。このアルバムで表現されているのは、ブリティッシュロック側から解釈したブルースと、アメリカンロック側から解釈したブルースを融合させ、さらに、咀嚼してまとめ上げたブルースロックになっています。
「俺はそんなことを考えもしなかった。君が持ち出したから言うけど、イギリスに住んでいた時の俺は、ありとあらゆるブリティッシュロックのアーティストに触れていた。そして、そのどれもがブルースから強い影響を受けていた。ザ・フー、ザ・キンクス、ヤードバーズ、ムーディー・ブルースとか。そして、アメリカに移住すると、アメリカのブルースに対する関心を与えてくれたのが、母方の祖母だった。俺はB.B.キングが大好きになった。まだ、7歳の頃だ。そして、ギターを弾くようになると、ジミー・ペイジやジェフ・ベック、エリック・クラプトンといった、ブルースロックギタリストが好きになった。そして、彼らが一番影響を受けたのが、俺が7歳の時に好きになった人だった。だから、総てが繋がっていたわけだよ」
(以下、本誌記事へ続く)
スラッシュの記事の続きは、現在発売中の『ロッキング・オン』6月号に掲載中です。ご購入はお近くの書店または以下のリンク先より。
Instagramはじめました!フォロー&いいね、お待ちしております。