本日、レッド・ツェッペリン『祭典の日』のプレミア試写会に登場し、記者会見を開いたジミー・ペイジ。
実はこの直前に、なんと御大は『ロッキング・オン』のインタヴューに応えてくれたのだ。
もちろんインタヴュアーは渋谷陽一。
部屋に入ってくるなり「君かぁ!」というペイジ先生のリアクションは印象的だった。
こちらについてはまた今度触れるとして、とにかく『祭典の日』がとてつもない作品に仕上がっている。
本人も記者会見で、再結成ライヴは「観た人全員がショックを受けるものにしたかった」と語っていたが、まさにその内容を捉えた作品もまたショッキング。
もちろんライヴの臨場感を完璧にとらえることは不可能だが、限りなくそれに近いのがこの作品なのである。
構成も、たとえばライヴ前の楽屋の模様や、会場を埋め尽くしていくファンの映像など、ライヴ・ドキュメンタリーにありがちな演出は皆無。
あくまでステージ上で熱演する4人の姿のみにフォーカスが当てられていて、2007年12月10日、ロンドンのO2アリーナで演奏された16曲がフルに再現されているのみ。
そして、そこから感じられるパワーが尋常ではないのだ。
なんていうか、そこに捉えれている彼らの現役感は、よくあるレジェンドたちの現役感、つまり昔と同じようにやれているという次元のものではなく、大袈裟かもしれないが、今のすべてを圧倒できる、今のすべてを破壊できるほど強靭なのである。
本当に彼らの鳴らしているグルーヴに敵うものはなし。
まさにそんなふうに思えるほど、この作品に収められているレッド・ツェッペリンという怪物は凄まじいのである。
明日、明後日、そして東京の一部では一週間上映されるらしいので、絶対に劇場に足を運ぶべき。
その強烈な映像体験とは裏腹に、記者会見は終始奇妙な空気に包まれた不思議なものだった。
ちょっと長くなってきたので、そちらについては明日書きたいと思います。(内田亮)