バックヤード・ベイビーズ来日! 結成30周年のロックンロール・バンドが見せつけた、タフな生き様と極上のメロディを振り撒く至福のパフォーマンスを堪能した!

バックヤード・ベイビーズ来日! 結成30周年のロックンロール・バンドが見せつけた、タフな生き様と極上のメロディを振り撒く至福のパフォーマンスを堪能した! - pic by Masayuki Nodapic by Masayuki Noda

不屈のロックンロール魂は健在だ。

バックヤード・ベイビーズが16年の単独ツアー以来、3年ぶりとなる来日公演が実現。今回は大阪、東京の2ヶ所で開催され、渋谷duo MUSIC EXCHANGE(東京公演)を観てきたが、場内に入ると、バックヤード・ベイビーズTシャツを着た熱狂的なファンで溢れ返り、彼らの登場を今か今かと待ち侘びていた。

開演時刻19時ジャストにSEが流れると、ニッケ・ボルグ(Vo/G)、ドレゲン(G/Vo/Per)、ヨハン・ブロムクウィスト(B)、ペダー・カールソン(Dr/Backing Vo/Piano)のメンバー4人がステージに姿を見せ、今春に発表した最新8thアルバム『スリヴァー&ゴールド』の冒頭曲“GOOD MORNING MIDNIGHT”でライブをスタート。軽やかで華やかなロックンロールを伸び伸びと解き放った後、日本盤デビュー作となり、彼らの名を一躍知らしめた2ndアルバム『TOTAL 13』(1998年)収録の“LOOK AT YOU”へ。ニッケの哀愁を帯びた歌声にドレゲンのダミ声調のコーラスが重なり、疾走感溢れる曲調も相まってフロアの熱気は急上昇! しかしながら途中で演奏をフッと止め、観客の反応を見守るアプローチもベテランならではの余裕だろう。“DYSFUNCTIONAL PROFESSIONAL”を挟み、再び新作から“SHOVIN' ROCKS”をプレイ。これがロックンロール讃歌とも呼ぶべきシンガロング必至のミドル・ナンバーで、場内は一気に「ロックンロール!」の大合唱に包まれていた。

バックヤード・ベイビーズ来日! 結成30周年のロックンロール・バンドが見せつけた、タフな生き様と極上のメロディを振り撒く至福のパフォーマンスを堪能した! - pic by Masayuki Nodapic by Masayuki Noda
バックヤード・ベイビーズ来日! 結成30周年のロックンロール・バンドが見せつけた、タフな生き様と極上のメロディを振り撒く至福のパフォーマンスを堪能した! - pic by Masayuki Nodapic by Masayuki Noda

中盤、ニッケは黒の革ジャンを脱ぎ、赤いネルシャツ姿になると、ここでアコギを手に持ち、ドレゲンと2人で“A SONG FOR THE OUTCAST”をアコースティックで披露。出だしを間違えてやり直す場面もあったが、1本のマイクスタンドを2人で分け合って歌うシーンもあり、その仲睦まじいメンバー間の絆にもグッと来た。引き続きニッケはアコギを持ったまま通常の4人編成で“ROAD”を聴かせてくれ、どこかソーシャル・ディストーションに通じる滋味豊かな音色に陶酔した。

「バックヤード・ベイビーズ30周年! 新譜はもう聴いたか?」とドレゲンが呼びかけた後、“44 UNDEAD”をプレイ。ドレゲンは味のあるシャガレ声で歌い上げ、いい意味で枯れたメロディに30年間ロック・シーンをサバイブし続けたバンドの生き様が刻み込まれているようだった。というのも、彼らは20周年を迎えた09年のタイミングで無期限活動休止を宣言。14年に再始動し、イギリス最大規模のメタル・フェス「DOWNLOAD FESTIVAL 2015」などの大型イベントで見事に復活を果たす。筆者も「DOWNLOAD〜」で彼らのライブを目撃したが、気合い十分のステージングで多くのイギリス人は熱狂させていた。

バックヤード・ベイビーズ来日! 結成30周年のロックンロール・バンドが見せつけた、タフな生き様と極上のメロディを振り撒く至福のパフォーマンスを堪能した! - pic by Masayuki Nodapic by Masayuki Noda

そして結成30周年を迎える年に、ここ日本でライブを観ることができるのは何とも感慨深い。「踊りたいか、東京?」とニッケがMCすると、“TH1RT3EN OR NOTHING”を筆頭に後半はノリのいい爆発力に満ちた楽曲を矢継ぎ早に放つ。特に“MINUS CELSIUS”、“ABANDON”、“BRAND NEW HATE”の3連打は強烈であり、会場のあちこちでメロイック・サインが上がる大盛り上がり。アンコール3曲を含め、全18曲1時間半に渡るロックンロール・ショウで満杯に膨れ上がった会場を沸かせた彼ら。

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北欧と言えば、これまで良質の爆走ロックンロール・バンドを多く輩出してきた。ハノイ・ロックスを皮切りに、マイケル・モンロー(※今月出る新譜も必聴!)は現役バリバリの素晴しいパフォーマンスを魅せているし、世界中に強固なファン・ベースを築き上げているターボネグロ、またドレゲンがかつて在籍していたザ・ヘラコプターズ、ハードコア・スーパースターなど枚挙に暇がない。その中でバックヤード・ベイビーズはグラム、パンク、メタルを吸い上げた豪快なロックンロールを貫きつつ、甘美なメロディ・ラインは時代を超えた煌めきをアピールし、今なお我々を魅了し続けている。終演後、観客から日の丸のメッセージ・フラッグを貰い、それを嬉しそうに首に巻き付けるドレゲンの姿が実に印象的だった。(荒金良介)

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