デビュー時から怒涛の勢いで変化を続けてきたイギリスの(当初は)7人組バンド、ブラック・カントリー・ニュー・ロード(以下、BCNR)。
とりわけ昨年、アンサンブルをより豊かに発展させたセカンド『アンツ・フロム・アップ・ゼア』リリースのタイミングでメインボーカルと歌詞を担当していたアイザック・ウッドが脱退を表明したことは多くの人を驚かせた。
これからどうやってライブやツアーをするのか? というか、そもそもバンドをどうやって続けるのか? と様々に噂を呼んだが、本人たちはなんとすべて新曲でツアーを開始。
それぞれが持ち寄った曲をバンドアンサンブルに発展させ、曲によってメインボーカルも交代。新しいバンドとして再始動したのだ。フジロックでの、みずみずしくエモーショナルなステージも素晴らしいものだった。
そして、6人組として「新たな道」を歩み始めた新体制のBCNRの初のリリースは、ライブアルバム『ライブ・アット・ブッシュ・ホール』であることが発表された。これは現在のツアーで披露している楽曲を収録したもので、まさにバンドの現在を記録したものとなっている。
ロッキング・オン4月号では、このライブアルバムについて、BCNRのメイ・カーショウとルイス・エヴァンスにインタビューをおこなった。
フジロックについても「最高だった」と振り返ってくれたふたりだが、記事ではライブアルバムをリリースする理由や、現在のバンドのあり方について、たっぷり話してくれている。
変化すること自体をエネルギーとしてきたBCNRは、いま、音楽で繋がることでバンドとしての結束をいっそう高めているのである。
その空気感が伝わるインタビューとなっていると思うので、お楽しみに。(木津毅)
ブラック・カントリー・ニュー・ロードのインタビューが掲載されるロッキング・オンは3月7日(火)発売です。