世界が待ち望んだシガレッツ・アフター・セックスの新作『X's』について、たっぷりと訊いた深掘りインタビュー

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昨年の来日公演もソールドアウトになるなど、日本でも高い人気を誇るドリームポップバンド、シガレッツ・アフター・セックス(以下、CAS)のインタビューがロッキング・オン9月号に掲載される。

3枚目となる新作『X's』はアンニュイで甘いギターポップという意味ではこれまでと同様だが、70~80年代のスローなダンス音楽やシャーデーの名曲にインスピレーションを得て、より洗練されたグルーヴと官能が息づいたアルバムに仕上がっている。

だが、それ以上に特筆すべきなのは、『X's』はCASの中心人物であるグレッグ・ゴンザレスがひとりの女性との関係について描いたものだということだろう。これまでもCASはゴンザレスの私的なリレーションシップをモチーフとしてきたが、それは断片的なものでもあった。

だが今回はただひとつの恋、最後の恋になると思っていた関係が終わっていく過程が綴られているのだ。だからそこには消えていった喜びと深い悲しみがあり、親密な性愛が痛みとともに回顧される。とても優しく、柔らかく、痛ましいアルバムだ。

そんな、傷跡を夜にひとりでなぞるような新作について、ゴンザレスにたっぷり話を聞いた。70~80年代の甘い音楽からの影響、失われた恋、そしてなぜ赤裸々にセックスを描くのか。

さらに今回は、僕がどうしても聞きたかった質問も投げかけてみた――「なぜ人は、失恋したときに音楽を必要とするのでしょうか?」。その答えは、ぜひ誌面で。(木津毅)



シガレッツ・アフター・セックスの記事が掲載されるロッキング・オン9月号

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