ドラマ『七人の秘書』のダブル主題歌“Who I Am”“The Hardest”やCMソング“One Touch”を含む全5曲を収録した、1stフルアルバム『eyes』以降初のEP。
ONE OK ROCK・Toruが再び共作曲&プロデュースで参加した“Who I Am”で、「個」の想いを《You're making me stronger/塞いだ自由が/いま吐き出す 繰り返すこの声が who I am》と歌いスタジアムロックばりのダイナミックな高揚感へと導く。狂おしいセンチメントを静謐なピアノ曲として歌い上げた“The Hardest”の、どこまでもハイパーな神秘のかたち。誰の心の奥底にでも滑り込むやわらかな質感&エバーグリーンな透明感を与える
miletのボーカリゼーションが、ポップミュージックにおける同時代性も存分に織り込んだ楽曲とサウンドの中でさらに色彩と輝度を増している――ということを、今作は明快に伝えている。英語詞のエレクトロバラード“Ashes”で聴かせる中音域の声のハスキーな包容力も、中野雅之(
BOOM BOOM SATELLITES)による“Grab the air”の、シンフォニックな広がりを感じさせるリミックスも必聴。(高橋智樹)
『ROCKIN'ON JAPAN』2月号より