The BONEZ／ストレイテナー／ACIDMAN／山嵐／PES／10-FEET／MAN WITH A MISSION／04 Limited Sazabys／BRAHMAN／MONGOL800／RED ORCA／ROTTENGRAFFTY／HEY-SMITHといった精鋭アーティストが集結していることもさることながら、Dragon Ash初のトリビュートアルバムとなるこの作品を凄絶なマスターピースにしているのは何より、Dragon Ashの楽曲に対峙する各アーティストの気迫だ。小粋なアプローチやアレンジの意外性ではなく、ロックを求める情熱の切実さを原動力としている今作。Dragon Ashの音楽に向き合うことは、己の内なるロックの核心に向き合うことでもある――僕らがリスナーとして普段感じている命題を、今作はトリビュート作品という形で改めて証明している。

そして、その13曲に応える形で今作の終幕を飾る、Dragon Ash新曲“VOX”。《You say hey yay yeah／答えてよその声こそ／僕らが音を鳴らす理由自体なんだ》……激走する聖歌の如き轟音と熱唱が、デビュー25年史と「その先」の渾身の福音として響く。（高橋智樹）

（『ROCKIN'ON JAPAN』3月号より）

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