ボーカルの成長っぷりも◎

ニュートン・フォークナー『リビルト・バイ・ヒューマンズ』
2009年10月14日発売
ALBUM
ニュートン・フォークナー リビルト・バイ・ヒューマンズ
バカテク・アコギのSSWとしてデビュー直後から話題となっていたニュートン・フォークナーの2作目。昨年のインタビューで、前作『ハンド・ビルト・バイ・ロボッツ(ロボットによる手作り)』のタイトルは機械で作られたものがもてはやされていた70年代の広告コピーを引用、アコギだけで演奏する曲でもCD化するにはコンピューターを駆使しなければならないことに重ねてみたと語っていたが、今作は『リビルト・バイ・ヒューマンズ(人間による再構築)』。ギター以外の要素もぐっと増え曲構成が若干複雑化したにも拘らず、オーガニックのぬくもりがしっかり残っているところは、まさにこのタイトルにぴったりではないだろうか。前作でのマッシヴ・アタックのカバーなどでも垣間見えたユニークなセンスが今作では更に拡大。ギターのテクニックが注目されている人ではあるが、“レジン・オン・マイ・ハート・ストリングス”にあるような、シンプルでほっとさせる曲の中に光るソングライティング&アレンジ力ももはや侮れない。ライブが凄まじく評判の人なので、音が増えた今作を生演奏でどうやって再現するのかも気になるところ。(上田南)
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