昨年は3年半振りのアルバム、5年振りの夏フェス、2年半振りの全国ツアーと、精力的な活動を見せたYUKI。彼女から早速、2011年第一弾となるシングル『ひみつ』がリリースされる。ストリングス&ブラスのどっしりとしたアレンジが特徴的なこの曲は昨年のツアーでも“赤い糸”という仮タイトルで披露されていたように、あのビッグ・バンドのメンバーたちの演奏と共に生まれたもの。《赤い糸 手繰り寄せて/辿り着いた指先が君じゃなかったとしても》という歌詞がとても印象的なこの曲は、もしかしたらハッピーエンドじゃないかもしれないとどこかで感じつつも、想いは止まらず2人でいたいと願う切実なラブソング。この先のことはわからないけれど、それでも《今の君が好い》と《今》に向かって優しく懸命に歌っているところが実にYUKIらしいメッセージとして胸に響く。三日月や星や夜空といった普遍的なモチーフを自分のものとして表現し、歌いこなす力もひしひしと感じさせる1曲。一方、カップリングには80年代のポップ・スターのようにハジけた“Wild Ladies”も。着地点明確な最新モード。(上野三樹)